和歌山ゴールドライオンズクラブから和歌山市に対して、ストリートピアノを寄贈しました。これは同クラブの社会貢献活動の一環としてピアノを寄贈し、ここ数年、人気のストリートピアノを、令和4年4月に竣工予定の「道の駅 四季の郷公園」内の施設に設置してもらうことになるものです。
ストリートピアノは鉄道の主要駅や空港、市役所などに設置して、訪れる人は誰でもピアノを弾いてもらえる環境にするものです。和歌山市内ではまだ設置しているところは少ないのです。人が集まる場所で、かつ利用してもらいやすい施設に寄贈することを和歌山市と相談した結果、リニューアルオープンが予定されている「道の駅 四季の郷公園」内に設置する建物に置くことにしたものです。
音楽演奏や明るい笑顔に接して不機嫌になる人は少ないと思いますし、音楽がある施設、笑顔がある公園には人が集まると思います。そんな明るくて元気な空間づくりのお役に立てることを嬉しく思っています。
ところでこのストリートピアノの寄贈は、昨年度の私達のクラブ会長が熱望していたものです。コロナ禍の影響で寄贈する時期が一年遅れましたが、クラブの本年度の活動計画通り、和歌山市に対して寄贈することができました。春に誕生する新しい公園内の施設にストリートピアノを設置するので、この施設を利用する多くの方に利用してもらいたいと思っています。私達はこの取り組みが、社会貢献と和歌山市の活性化につながるものになると考えています。
また「道の駅 四季の郷公園」にはライオンズクラブのアースデイの取り組みとして桜の木を植樹します。既に桜の木の生育の観点から2月中に桜の木を植えていますが、4月16日にはアースデイの記念式典を計画しています。この式典には、和歌山市長を始め担当箇所に参加してもらいたいと考えています。今回、このアースデイの取り組みの説明と市長に式典への参加案内も行いました。イベントが動き出すとまちも元気を取り戻していくような気がします。
市長室を訪れての懇談の時間は春の訪れを感じる時を刻みました。ピアノ、音楽、桜の木、地球を護るなどの言葉は、気持ちを穏やかに明るくさせてくれます。希望を感じられる良い言葉を使える活動を行いたいものです。
全国高等学校eスポーツ連盟の大浦理事と一緒に和歌山市長に対して、eスポーツの取り組みと普及についての説明を行いました。今回、和歌山県から全国高等学校eスポーツ大会への参加校が少ないので、この競技の良さを説明しました。eスポーツには体力や障がいの有無、不登校、性別は関係なく、誰でも参加できるスポーツです。野球やサッカーのようにフィジカルスポーツではないため誤解がありますが、現代スポーツのひとつに数えられています。
eスポーツはフィジカルスポーツと同じで、試合中に声が出ているチームは強いのが特長で、これはチームプレイの表れです。仲間を励ます、真剣に戦う、こんな姿勢があるから強いチームの試合後はチームメンバーは抱き合って涙を溢すほどです。正に練習で技術を高めてチームとして成長していくスポーツそのものです。
ところで高校教師から質問が来ます。「eスポーツの指導はできないから生徒に教えられないのでクラブの顧問になるのは難しい」この答えは「eスポーツを知らないから教師が生徒に技術を教えることはできません。それは自分たちで上手くなる方法を考えたら良い」となります。
教師がすべきことは、練習のルールを決めて、ルールを守らせることです。挨拶をする。遅刻しない。サボらない。テストで赤点を取らない。などルールを決めて守るよう指導すれば良いのです。社会生活ができるよう礼儀礼節を身につけるよう指導することがやるべきことです。それがスポーツを通じた教育ですから、全く同じです。
このeスポーツは次世代教育として、ICTを活用できる人材育成につながります。技術、知識、研究心を高めるための入り口がeスポーツなのです。ここで興味を持ちプログラマーを目指すのか技術者を目指すのかなど将来を考える契機になります。デジタル技術革命は働き方改革であり、生き方の変化につながるものですから若い人は避けて通れません。
大人がICTやグローバルの世界に導く必要があるから、人材育成のきっかけとしてeスポーツの取り組みを推進しているのです。
わが国はリスクを恐れるあまりあらゆる分野で世界から遅れを取ってきました。これからの世界をリードするために「まずはやってみる」この気持ちが大事です。和歌山県から世界の舞台で戦う人が出てきたら和歌山県の力が高まったことになりますし、人材育成の可能性が出ることになります。
eスポーツは人材育成であり、子どもを成長させるためにあります。技術、精神力、仲間意識、礼儀、そんなことを教えることが本質ですから、これからの時代を支える人材を育てるためにもeスポーツの普及に力をお借りしたい旨を伝えました。大浦理事は、和歌山県が人材育成や地域振興のために取り組む用意があれば、理解醸成のために何度もこれから和歌山県を訪問することは可能だと伝えてくれました。eスポーツは人材育成であり地域力を高めること、世界の舞台で戦うことを目指す入り口だと思います。