「県内全日制の全公立高校で卒業式」との内容で向陽高校卒業式のニュースが放送されました。卒業式の当日、校内でカメラさんに会ったとき「向陽高校を取り上げてくれるのですか。是非ともよろしくお願いいたします」と伝えたのですが、実際に放送されると嬉しく思います。ニュースを見た方からも連絡があるなど、反応を嬉しく思っています。ニュースで放送された内容は次の通りです。
県内全ての全日制の公立高校で今日、卒業式が行われ、生徒達がそれぞれの思いを胸に学び舎を後にしました。
このうち、和歌山市太田の県立向陽高校の卒業式では、卒業生約300人が体育館に入場し、前田成穂校長から普通科と環境科学科の代表生徒に卒業証書が授与されました。コロナ禍の中で行われた今日の卒業式は、在校生の出席を見送るなどの対策が取られ、前田校長が、「学校行事の中止や延期など、不安や不満を抱きながらの学校生活だったと思いますが、よく乗り越えてくれました。これからも人の痛みがわかる優しい心を持って、社会で活躍されることを祈ります」とはなむけの言葉をおくりました。
これに対し、卒業生代表で普通科の天野裕太さんが、「私達の高校生活はコロナに全て奪われました。しかし、大変な状況下でも生徒を思い行動して下さった先生方には感謝しています」と謝辞を述べました。県教育委員会によりますと、公立高校は今日と今月6日の2日間で全ての卒業式が行われ、6,500人余りの生徒が新たな一歩を踏み出します。
テレビ和歌山での向陽高校卒業式のニュース放送です。卒業生たちは高校の3年間、かけがえのない時を過ごしました。同じ時を過ごす。それがどれだけ凄いことなのか今は分からないと思いますが、いつかその価値を知る時が訪れると思います。長い人生のたった3年、しかし戻って決してやり直すことができない、かけがえのない3年なのです。16歳から18歳までの期間は人格を形成するための大事な時です。
勉強を教えてもらった先生、一緒に勉強した同級生、休憩時間の会話、教室と学校の雰囲気、体育祭や文化祭に向けての練習、先生から指導を受けたお辞儀と校歌、校庭から見上げた空。全ての経験が人格形成につながっているのです。
青春を詰め込んだ高校生活に別れを告げた卒業式。その翌日に訪れる居場所が見つけることのできない空虚な時間。それは不安を希望に置き換えるための時間です。立ち止まることなく次のステージに向かって走り出してください。
卒業生を送り出した向陽高校では、3月9日に入学試験があり3月17日が合格発表の日を待っています。4月になると新入生が入学してきて、普段と変わらない学校の光景が繰り返されます。新入生たちは卒業生のことを知らないけれど、卒業生が残したもの、そして受け継がれているものがあると思います。それが伝統であり先輩が後輩に贈るものです。卒業式、そして入学式を迎えるにあたって、海草・向陽同窓会長として伝統を受け継ぐ重みと責任を感じています。
追伸
卒業式がきっかけで卒業生から連絡をいただきました。「向陽高校を盛り上げるために僕たちで何かできることをやりましょう」という連絡です。早速、来週、発起人の三人で会って「向陽高校盛り上げ隊」をスタートさせることになりました。発起人でできること、やりたいことを協議していきますので、卒業生の皆さんの協力をお願いいたします。