来月、3月9日に予定している一般質問項目と内容の確認を行いました。今回は令和4年度当初予算案の審議なので、細かい内容ではなく県政の枠組みを質疑することを考えています。そのため「アジアに開かれた和歌山県」や「先端企業や産業、そして技術と人材が集う和歌山県」などを目指した質疑を行うことにしています。個別具体的な質疑に展開しにくいと思いますが、それはこのような理由からです。
コロナ感染を経験した方と懇談しましたが、市中感染が拡大しているためどこで感染したのか分からないようです。ホテルで療養したようですが、発熱があり体調がすぐれない状態が続いたとの話です。
「もうコロナウイルスと共生していく以外にないと思います。完全にウイルスを遮断できるものではありませんから、いつどこで感染するか知れないので、コロナとつきあうことを考えるべきだと思うようになりました。体調が変だなと思ったときは直ぐに検査をすると軽度で済みますから、発熱が目安ですが体調が変だと思えば検査をする方が、安心が得られますし身体も楽になります」と経験談を伝えてくれました。
そして「防ぐことができないので、自身と周囲への注意をすることが対策です。人類とウイルスは共生関係にあると思うようになりました」と話してくれました。
お見舞い申し上げるとともに、感染の経験談を聞かせてもらったことに感謝しています。
感染経験のある人と直接話をする機会はなかったので、良い機会となりました。
「和歌山県は再生可能エネルギーに適した地理的条件を持っています。まだまだ海洋資源を生かしていないので、地球環境問題への対応や資源を活かすことを考えても良いのではないでしょうか」と意見をいただきました。
よく同じ海洋国家のイギリスの事例が引き合いに出されますが、四方を海に囲まれたわが国の資源の一つには海洋があります。海産物などの天然資源の他に、脱化石燃料が求められる先進国においては、洋上風力発電という資源を活かす技術の導入が必要な時代になりました。
これまで人類は、エネルギー資源を巡っての争いは何度となく繰り広げられてきました。ロシアと欧州との関係性では、欧州はロシアから天然ガスが供給されている現状の意味は大きいと思います。エネルギー資源を確保することは現代文明の基礎となるものなので、安定的に資源を確保することが国力であるとも言えます。
自前の化石燃料などのエネルギー資源を持たないわが国にとって、生活や産業に必要なエネルギーの確保は生命線となるものです。言うまでもなく、天然ガスをパイプラインでつなぐことはできないので、化石燃料は輸入に頼る以外にないのです。ところが世界情勢が不安定になると資源価格は高騰しますし、戦争になればより不安定になるのでエネルギーの安全保障の観点からも備えておくべき課題です。
エネルギーを確保することこそ国の安全と経済の根幹となるものなので、わが国はこれまでも自前のエネルギーを得るための取り組みを行ってきました。水力発電や原子力発電が代表例です。しかし大型の水力発電はもう開発の余地はありませんし原子力の先行きも見通せないので、それ以外の自前のエネルギー確保は何としても必要です。
しかも求めているのはピーク電源ではなくベース電源です。産業用として活用できるエネルギーは、大型で負荷変動の少ないエネルギーが求められます。それが海流発電であり洋上風力発電なのです。
ところがこれらの海洋エネルギーの適地は関西には少なく、東北や九州に集中しているのが現状です。東北や九州に電源があることは良いことですが、関西としても生活と産業を支えるエネルギー基盤の強化のために地域内に電源を持っておきたいところです。
再生可能エネルギーの適地性を持つ和歌山県は注目されているので、わが国のエネルギー確保と域内経済、そして地球環境保全のためにも、和歌山県政として考えるべき課題であると認識しています。