昨日、県議会定例会での一般質問の通告を行いました。一般質問予定日は3月9日、水曜日の四人目なので先の質問者の時間によって変わりますが、午後2時前からになると思います。
そのため一般質問に備えて終日、質問原稿の作成に取り掛かりました。和歌山県の新政策について質疑を交わすため「和歌山県の価値について」をテーマに取り上げることにします。新しい世界が広がっていく時代です。世界に向けて和歌山県の価値に基づいた取り組みを議論したいと考えています。
和歌山市の「和歌山ビッグウエーブ」で開催中の「わたしと宇宙展 奇跡の地球に生きる」に昨日、行ってきたので報告します。
会場には宇宙服のレプリカや月を走った月面車などが展示されていました。宇宙服はNASAのものですが、以前、筑波宇宙センターで体験させてもらったJAXAの宇宙服と同様に思いました。この服を着衣して月を動き回るのは、体力や精神力、集中力がいるものだと思います。
そして月のコーナーには、かつてアポロが持ち帰った「月の石」の展示もありました。「月の石」と言えば1970年に開催された大阪万博です。「月の石」が展示されていると話題になったアメリカ館は長蛇の列で、何時間も並んでやっと入館できたのですが「月の石」が展示している場所で立ち止まることはできずに、しっかり見ることなく瞬間で通り過ぎた記憶があります。そんな懐かしい「月の石」を間近でじっくりと見ることができる機会となりました。
他にも国際宇宙ステーションから見た地球や「かぐや」の視点、月の表面から見た地球の映像も見ることが出来ました。
「かぐや」から見た地球は、大好きな視点で捉えられています。荒涼とした昼間の月の表面の向こう側に青い地球が浮かび上がってくる場面です。真っ暗な宇宙空間の中に突如として青い地球が姿を現す場面は感動します。「地球は宇宙の中の宝石」という言葉がぴったりの奇跡の星であることが一瞬で体験できます。
この奇跡の星が存在していることは奇跡の中の奇跡であることが分かる解説文がありました。月の存在です。地軸が傾いていることや自転速度は月の引力が関係しているそうです。月が存在していなければ自転速度は一日24時間ではなく8時間ぐらいまで速くなり気象はもちろんのこと生命が維持できない環境になるようです。もちろん、それ以前に人類の誕生はなかったとの説明がありました。
そして巨大惑星、木星と土星の存在です。ふたつの巨大惑星が太陽と地球の外側に存在していることから地球への隕石の衝突が避けられているため護られているそうです。
また太陽の存在は今更言うまでもありません。太陽の大きさと地球との距離、太陽の100億年とされている寿命も生命に関係しています。太陽が今よりも大きいと質量を維持するためのエネルギーが必要となり、太陽の寿命が1億年程度にまで縮まることも考えられているようです。つまり生命が成長していくために必要な時間よりも太陽の寿命が短くなるので、生命が高度に進化できないことになるのです。
そんな人類の進化の条件の説明を読むと「本当に奇跡の中の奇跡の星だ」と思います。宇宙の中にある無数の銀河、無数の銀河の中にある太陽系、その太陽系の中で地球にだけ生命があることは、奇跡以外に表現することはできません。
「漆黒の宇宙の中で、青い光に包まれている宝石のように美しい奇跡の中の奇跡の星、地球」だと言いたくなります。そんな奇跡の星に生まれた人間なのに、物事を決める過程で起きた問題を解決する方法が争いというのは情けないことです。
人間は宇宙と一体であることを理解していれば、平和的に解決することが宇宙の意思だと思います。宇宙があることで人間は生きていられる存在であり、宇宙の奇跡が誕生させたのが人間だからです。だから人間は宇宙の意思に反して生きられる存在ではないのです。
宇宙を知ることは、人間という存在意義を考えて見つけることであり、宇宙の進化に関わる存在が人間であることです。宇宙の進化とは進化の過程で人類が見つけた正しいと思うことを実践することです。そんなことを感じた「わたしと宇宙展」でした。和歌山市で鑑賞できたことに感謝しています。