活動報告・レポート
2022年2月18日(金)
岬町役場
岬町役場
岬町役場

和歌山市と府県を挟んで隣接しているのが大阪府の岬町です。昔から医療圏や経済圏なども和歌山市と近く交流があります。近年は第二阪和国道が開通してから一層、移動時間が短縮されたので行き交いが容易になっています。これまで紀淡海峡大橋の実現に向けた取り組みや医療連携などを始め意見交換を行ってきましたが、今日は竹原副議長と懇談の時間を取っていただきました。

テーマは多奈川火力発電所跡地の活用や元みさき公園の活用などで、岬町にとって大きな大事な案件です。みさき公園は和歌山市で育った子ども達には馴染みのある場所です。子どもの頃はみさき公園に行くことが嬉しくて、動物園や水族館に連れて行ってもらうことが楽しみでした。写真アルバムには動物園で遊んでいる子どもの僕が収められていて、懐かしい公園です。

そんなみさき公園が閉園となって久しいのですが、現在、岬町で利用計画を検討している最中です。引き続き公園として利用するようですが、馴染みのある地域の公園として再生を図ってくれることを願っています。

地方都市は人口減少や過疎化など同じ課題を抱えていますから、情報と人の連携を行って共に地域再生に向かいたいと考えています。

参考までに、岬町と和歌山市は葛城修験道や自転車道の連携などで協力、友好関係にあります。

岬町役場

また岬町役場の正面付近には「明治百年記念樹」が植えられていました。明治150年を迎えたときに和歌山県でも記念式典を行いましたが、「明治100年」の記録や足跡はなかったように思います。訪れた岬町役場で明治百年の植樹に出会うとは思っていなかったので、「日本の歴史を大切にしている町」だと思いました。

その精神が表れている話があります。岬町は昭和の時代に2町2村が合併して誕生した町です。「合併前の文化を大事にするために子どもの数が減少しても小学校の統廃合はしない。その町や村の文化を大事にしなければ岬町ではなくなるからです」と話してくれたのです。行政改革や財政の問題から少子化の現在、市町では小学校の統廃合を進めています。そこに地域の文化や伝統を守り抜くという意識は薄らいでいます。ところが岬町は合併前からの地域の文化を大事にしているのです。小学校の統廃合をしないことは簡単なことではないと承知していますが、伝統を守る姿勢に共感しました。

小田実写真展
小田実写真展

先輩の小田実さんの写真展が開催されています。和歌山市古屋にあるギャラリー・アンド・カフェで「私の大好きな風景 北の大地」と題して、北海道の大地を撮影した作品を展示しています。店内は北海道の空気が漂い、訪れたお客さんから「北海道に行きたくなりますね」「雪が見たくなりました」「写真を見ているとどこでも良いから旅行に行きたいですね」などの声が聞こえてきました。和歌山県と北海道には距離感がありますから、和歌山県の感覚からすると直ぐに行けるところではありません。

写真展では北の大地のスケールや人の気配がない光景など、非日常を映し出してくれていますから、そんな感想になったと思います。

店主がサイン帳を出してくれたので「大勢のお客さんが来ていますね」と話しかけると「小田さんの人柄でしょう」と答えてくれました。やはり先輩は職場だけではなくて、地域でもその人柄が慕われていることが分かりました。

小田実写真展

同様に写真にも人柄が表れています。写真の主体をはっきりさせることで、私達にテーマを伝えてくれているからです。作品の解釈を見る人に委ねるのではなくて、見たら分かる作品になっているのが特長です。そのためストレートに訴えてくるので「北海道に行きたくなりました」などの感想を聞くことになったと思います。

写真を見て「その場所に行きたくなる」と思わせる作品はその主体が明確だからです。しばらくの時間でしたが北海道を楽しみました。ギャラリーで先輩に会うことは出来ませんでしたが、夕方にお礼のメッセージが届きました。個展の開催おめでとうございます。

その他
  • 企業誘致のリモート会議を行いました。感染症対策を緩和した後を目指して、今できることに取り組んでいます。
  • コロナ禍における市内の仕事の環境について説明に来てくれました。「第六波に入ってから仕事がありませんし、春以降の出口も見えません。これまでも仕事が減少したことはありますが、先が見えない状況は初めての経験です」と不安を伝えてくれました。