活動報告・レポート
2022年2月3日(木)
計画休校
計画休校

民間の教育関係者と市中感染拡大による対策として計画休校の話を交わしました。和歌山県下の感染症の原因として、学校と職場が多いことが判明しているので、学校への対策が必要なことから協議をしたものです。話し合いの概要は次の通りです。

計画休校

もう感染症が始まって2年が経過、いまでは第六波まできていますが、依然として同じことの繰り返しをしているように感じます。学校から教師や生徒が感染した場合に休校措置を取っているだけです。突然の休校、そして再開を繰り返しているだけです。現在は女性も仕事をしている家庭が多くなっているので、突然、子どもの学校が休校になってしまうと仕事に影響があることを感じていないと思います。休校のため数日、子どもが家にいることになれば仕事の予定を変更する必要がありますし、パートの場合はシフトが組めなくなることもあります。和歌山県の皆さんは職場に迷惑をかけられないと思う方が多いので、シフトの変更申請や休暇を取らないことがあり混乱するケースがあります。

それなら感染経路が不明、または家庭内での感染が発生した場合など、市中感染拡大の段階に入ったときは、計画的に休校して学校内が密にならないように予防すれば良いのです。順番に学校、またはクラスごとに計画休校することで感染を予防する効果があると思います。

「効果がない」と言うことは簡単ですが、「では今の対策で効果があるのですか」「家庭と仕事の両立を図っている女性の立場を理解しているのですか」と言いたいと思います。

第六波に至っても同じことの繰り返しをしているだけの国政、または文部科学省や教育委員会の対応は如何なものでしょうか。リーダーの立場にある人が思考を止めてしまったらこの国は衰退していきます。教育現場でいるから分かることがあるので、現場の意見を聞いて対策を考えることが管理部門の役割です。計画休校もその一環なのでやれることは実行して欲しいと思います。

教育委員会も学校も恐らく「これまでやっていない」「今は無理です」と答えると思います。国から通達されることに慣れているのかどうか分かりませんが、自主的な取り組みをすべき問題だと思います。

「今は無理です」の理由として、年間の授業計画を立てているので計画休校をした場合、「授業が遅れる」などの理由を言うと思います。では感染症から既に2年も経過していますが「まだ学校を休講にした場合の学習教材は作っていないのですか」と質問したいと思います。

文部科学省か教育委員会かどちらでも良いので、教科書に即した教材を作成しておくべきなのです。都道府県で使用する教科書を決めているのだから、感染症が拡大することを想定して県教育委員会で学習教材を作成しておけば良かっただけのことです。これまで十分な時間があったはずですし、これまで感染症で休校してきた経緯を考えたらできていたことです。

単に「やらなかった」「考えなかった」だけではないでしょうか。そして今も同じことを繰り返していますが、もうそろそろ対策を考えて次の段階に備えるべきです。計画休校のしくみは作れると思いますし、自宅で学べる学習教材も教育委員会や授業を担当している先生で作れるはずです。「できない」と思うのは「自分の立場がなくなるから」も理由だと思います。

生徒のことや共稼ぎの家庭のことを考えたら、計画休校も検討して欲しいと思いますし、無理だと考えるなら、県や市の教育委員会と学校で代案を考えて欲しいと思います。同じことの繰り返しでは進歩がありませんし「一体、この国の教育、和歌山県の教育はどうなっているのだろう」と思ってしまいます。

危機に直面しているのに考えない、思考停止の状態であれば積極的に生きることを諦めているように思ってしまいます。教育分野として学習機会の危機管理を考えるべきだと思いますから、感染症拡大時の学校教育のあり方と対応策、自宅で学べる学習教材の作成などを考えることを要望します。

以上が教育関係者との協議における提言の要約ですが、現状を踏まえての提言なので、危機管理の観点から教育に生かせるよう教育委員会に提言していきます。

その他
  • 夏休みに開催予定の「ディズニー・オン・アイス」を児童養護施設の子ども達にプレゼントする話し合いを行いました。感染症のため楽しむ機会が減少しているので、今年開催するなら実現できるよう検討したいと考えています。
  • 和歌山県のIR事業計画に関して協議を行いました。IR対策特別委員会に備えて事業計画の資料提供を受けたので特別委員会質疑に備えています。