活動報告・レポート
2022年2月2日(水)
エフエム和歌山出演

和歌山市が拠点の「エフエム和歌山」の番組に出演させていただきました。お昼の12時からの生放送に、和歌山市料理飲食業組合の木下組合長とともに出演し和歌山県の「まん延防止等重点措置」に至る経緯と飲食店の現状の説明をして県民の皆さんへの協力をお願いしました。番組の進行はパーソナリティの宇和千夏さんで、感染症対策のため三人とも違うスタジオでの共演となりましたが、コミュニケーションを図りながら話を進めることができました。

エフエム和歌山出演 エフエム和歌山出演

1.まん延防止等重点措置に至る経緯について

和歌山県として県内の感染者の特徴を分析しています。感染原因は家族が63パーセント、職場は23パーセント、飲食店は3パーセント、旅行も3パーセントとなっています。つまり飲食店が原因となって感染していると言えない現状があります。むしろ県内の飲食店は和歌山県の認証を取得しているなど感染対策を実施しているため、店内の衛生管理やお客さんに対する安全管理、従業員の安心できる接し方などは徹底できていると言えます。

その結果、飲食店が感染原因になっているのが3パーセントであり、安心して飲食できる環境を整えているわけです。

そのため和歌山県として「まん延防止等重点措置」の適用によって飲食店への時短要請をしたとしても、感染症を抑える効果が少ないと判断していたものです。

飲食店の皆さんと一緒に1月24日に、知事に対して国への「まん延防止等重点措置」の要望を行い継続して依頼をしてきました。知事は1月27日に国への「まん延防止等重点措置」の要請を決めてくれたことで、翌28日、知事に対して飲食業組合からの要望と意見交換を行い、要望書を提出しました。これらの継続した取り組みによって2月3日、「まん延防止等重点措置」の適用がされることになりました。

2.まん延防止等重点措置が適用されるとどうなるかについて

和歌山県での「まん延防止等重点措置」の適用は初めてのことになります。適用を受けると飲食店に対して営業の時短要請を行うことになりますから、飲食店の理解と協力が必要となります。今回は和歌山県の飲食業組合の皆さんが「まん延防止等重点措置」の要請により感染症を抑えるために時短に協力してくれることになりました。

現時点では時短要請のあり方を協議中ですが、考えられる取り組みとして県の認証店には午後9時までの営業時間で、酒類の提供は午後8時までとすること。または午後8時までの営業で酒類提供なしを選択することになりそうです。また県の認証を受けていないお店は、酒類提供の自粛と午後8時までの時短営業を要請することになると思います。

時短要請の日と終了時期は国と協議のため今の段階では分かりませんが、皆さんには飲食店の時短により不便をおかけすることになると思いますがご協力をお願いします。

3.県民の皆さんへのお願いについて

県民の皆さんには飲食店は概ね午後9時で閉店する予定なので、感染症対策としての時短営業にご理解をいただき、その範囲内で飲食を楽しんで欲しいと思います。できれば大人数の会食は自粛していただき5人までの会食としてください。

また医療関係者は感染症と戦うとともに陽性患者さんを助けているので、そのご苦労は大変なものがあります。心身ともに疲労困憊の状態なので、これ以上、感染者を出さないためにも時短要請に応じた生活をしてくれることをお願いします。また感染拡大によって私達は、飲食店の皆さんや医療関係者を始め多くの方が社会を支えてくれていることをしる機会となりました。見えないところで感染症と戦っている人がいることを知っていただき、規律ある行動をお願いしたいと思います。時には「まん延防止等重点措置は効果がない」という意見を聞きますが、和歌山県では感染者が500人を超える状況になっているため、一人でも、数パーセントでも抑えることにつながる対策は実行すべきだと思います。一人でも多くの皆さんの命を守るために必要な措置だと考えていただいて、県からの呼びかけに応じて欲しいと思います。

4.最後に伝えたいこと

今回説明したような経緯により和歌山県として「まん延防止等重点措置」の要請を行い、2月3日に適用される見込みになりました。皆さんの行動を制限することになるかと思いますが、先ほど伝えたように、社会を支えてくれている医療関係者、そして時短要請に応じてくれる飲食店の方々の置かれた現状と気持ちを知っていただき、ご協力をお願いいたします。

わが国の保健医療行政は感染防止につながるしくみであると思っています。日本のような保健所はアメリカやヨーロッパにはなく、日本の感染者が欧米よりも少ないのは、この保健医療体制があるからだと思っています。

その保健医療体制が感染拡大によって維持できないほど厳しい状況になっているので、これ以上増やさないための行動と意識が重要です。「まん延防止等重点措置」の適用によって「感染しないための行動をしよう」「保健医療に携わってくれている人に負担をかけないようにする」ことを意識して欲しいので、この期間中のご協力をお願いします。