和歌山市の「四季の郷公園」に桜の木を植樹することにしているので、植樹場所の下見を行いました。現在、和歌山市が同公園の整備を行っているところで、全体の完成は令和4年4月を予定しています。その一角のバーベキュー広場を彩るため、桜の木を植樹することで市と協議を行ってきました。本日、下見を行い協議した結果、植樹日程を決めることができました。
桜の木は寒い時期に植えなければ根が定着しないので、早速、来週に植えることに決定しました。その際、植樹の際の注意事項を教えてもらいました。木の根は呼吸をしているので、植樹する場所の土は柔らかくして空気を吸い込めるようにすることや、雨で土が流れると根が定着しないことから斜面に植える場合はネットを張るなど土の流出を防ぐ必要があるそうです。
今回、生育7年ぐらいの桜の木を植えるので枯れることはないと思いますし、直ぐに花を咲かせてくれると思っています。春に咲く桜を見るより先に桜の木を植えることで、春の到来を楽しみたいと思います。
ところでこの「四季の郷公園」が完成したのは平成3年だと聞きました。既に公園にある桜の木は30年が経過しているので、横にも枝を張り大きく成長していました。30年後には大きく枝を張ることを予測して、植樹に際しては等間隔で植樹することにしています。今年植えた木が30年後の人も楽しむことになると思うと「やりがいのある計画」だと感じています。
また和歌山城の桜の中には約70年が経過している木もあり、老木になっています。このままでは花を咲かせない時期が訪れるため、今日、現地視察にご一緒してくれた緑化の会社の皆さんが「老化を防ぐために養分を与えるなどの対策を講じて予防する予定です」と話してくれました。
人が楽しむ自然を維持するためには手間暇をかける必要があるのです。この「四季の郷公園」にはたくさんの樹木が植えられているので、維持、管理することの大変さを思いました。今回の植樹が少しでもお役に立てるなら嬉しいことです。
故郷を支えるのは人材ですから、将来のために人材育成は最も重要なことのひとつです。故郷を誇りに思えることや、将来を鳥瞰できてやるべきことに向かって行動を起こせる人。世界の中の和歌山県の立ち位置を理解したうえで発展に向かうための国際感覚と人脈を有していること。先端産業に関する知識を持って将来につなげられる人などを育成したいと思います。そんな視点から教育者の方々と話し合いました。
地元として先進性のある教育の中には宇宙教育があり、AIやハイテク技術や国際言語があります。時代を見据えた教育を施すことが人材育成であり、将来の和歌山県のあるべき姿から逆算した人材育成になると思います。和歌山県の地理的条件から将来目指すべきところは、宇宙でありAIでありハイテク産業ですから、そのための教育が今から必要です。
そしてこれらの分野の技術を有しているのは世界企業ですから、英語や中国語を始めとする語学力を高めることも不可欠です。地元で教育できることが理想ですが、資金や教育者の確保などで難しいこともあるので、それらの教育科目がある大学との提携をすることも、地元での人材育成と人材確保の手段となります。
近未来の和歌山県の産業構造を見据えて、それらの企業などから必要とされる人材を育成することが今やるべきことです。和歌山県の子ども達が宇宙やAI、そしてハイテク産業で働くことを目指せる環境があることは、地域に力があることです。産業と教育は地域形成の両輪であり、境界を持たないで柔らかく融合してしまうことが必要ですから、両方を見て将来の姿を描ける人の存在が不可欠です。
産業と教育、そして必要な情報と人脈を結び付けてコーディネイトしていく力が地域には必要です。現代は世界と結びつくことが地域の力であり、世界的企業に進出してもらえるだけの地理的条件を整えることと地元の熱意、世界と対峙できる人材がいることが地域の発展と計画が実現に向かう条件です。それを整えているところです。