活動報告・レポート
2022年1月31日(月)
勝海舟寓居地の続き
勝海舟寓居地の続き
勝海舟寓居地の続き

昨日訪れた「勝海舟寓居地」の碑がNHKの番組「わびたび 変革者たち(和歌山市駅)」で取り上げられていました。昨日の今日という偶然なので驚きました。番組では、勝海舟がこの地を訪れたことと、坂本龍馬も同じく来たことを伝えていました。「幕末の同士がここにいた」と話していたように、ここは和歌山市が誇る歴史の跡なのです。南海和歌山市駅から徒歩5分程度のところにあるので、もっと「歴史好き」の人達が訪れるべき場所だと思いますが、観光名所になるには観光行政としてのお膳立てが不足しているように感じます。

和歌山市内のある方が和歌山市駅を建て替える計画があったとき、「勝海舟の石碑や付近にある偉人の足跡を生かして欲しい」と要望をしたようですが「聞き入れてもらえなかった」と聞きました。NHKで取り上げられる歴史の跡ですから、感染症がなければ直ぐにでも歴史好きの観光客も来たと思われます。

勝海舟寓居地の続き

現在の環境下では多くの観光客が訪れることは難しいと思いますが、歴史好きの方々が訪れてくれたときに「がっかり」にならないように案内板や歴史の跡を感じさせるような工夫がほしいと思います。昨日、インスタグラムとフェイスブックに載せたところ「和歌山市に勝海舟の石碑があるのは知らなかったです。和歌山市の売り物になる材料なのにもったいないですね。観光行政としての打ち出し方が下手なのではないですか」という問い合わせと意見がありました。

幕末で人気の高い勝海舟と坂本龍馬ですから、この二人が訪れた場所は観光名所になり得るものです。二人が訪れた歴史の跡は二度と作れないものなので、生かすことも考えるべきです。

生かし方の意見として「勝海舟と坂本龍馬、二人に所縁のある陸奥宗光、そして幕末の紀州藩主である徳川治宝公の四人の偉人の像を、南海和歌山市駅前に建立したら良いと思います」とのことです。

勝海舟寓居地の続き

偉人を輩出した市では駅前や街中に偉人の銅像が建立されている光景をよく見かけます。そんな場所を訪れたとき「故郷の偉人を大切にしている県と市だな」と思います。和歌山市もそんな歴史と偉人を大切に敬う市でありたいものです。それが観光行政であり文化度を高めることにつながるものです。

偶然ですが夕方のNHKの番組を観てそう思いました。南海和歌山市駅前に四人の故郷の偉人の銅像が建立されている光景を想像するとまちの風格が高くなり、訪れる皆さんを偉人の意思とともにお迎えできると思って嬉しくなります。

企業誘致会議

感染症が広がっていることから進展速度が遅くなっていますが、和歌山県への企業誘致の準備を進めています。関係個所への説明とともに、感染症明けに向けた協議を進めているところです。

国が求めている業種と進出のための必要条件を満たしている県は少ないと思います。アジアから見ると和歌山県は利便性が良く、協議をしている相手などからは「国際企業の立地に適している」と確認しています。世界の中の和歌山県の視点を持って、その役割を果たせていることを実感しています。

先週、エネオス和歌山製油所の製油所機能の停止の発表は、和歌山県にも地元にも大きな影響を与えています。言うまでもなく企業、特に大企業が地域にあることは誇りであり、経済や雇用にも好影響を及ぼしてくれるものです。しかし撤退となれば、地域経済と雇用、その後の地域に及ぼす影響は甚大になります。和歌山県にとって企業誘致は生命線であり、何が何でも企業誘致を進めなければなりません。

世界は変化していますから、時代が求める産業にも変化があるのは当然のことです。日本の高度成長の時代に現代の巨大企業「GAFA」は存在していませんでした。長い視点で見ると時代は大きく変化していることに気づきます。好むと好まざるは別として、地球環境保全や再生可能エネルギー、そしてAI・情報社会に対応した受け皿づくりが求められているのです。

そんな世界的視点で私達は誘致のための会議を進めています。