活動報告・レポート
2022年1月24日(月)
和歌山県に必要なこと
和歌山県に必要なこと

経営者の方々と和歌山県の将来に必要なことを話し合いました。新産業の創出と全国レベルの起業家の登場が不可欠との結論に達しました。

まず起業家については、県内ではなくて全国レベルで活躍できる若い人に登場してもらいたいと希望しています。社会奉仕団体や経営者の諸団体の会員構成を見たところ、比較的若い人の加入が少なく、他府県と比較してIT系の企業も少ないことに気づきました。従来から地元で活躍している企業の方が多いことは歓迎すべきことですが、若い起業家が増えていかないことには将来に不安を感じます。

どうしても企業は東京が中心となっていますが、IT系企業も同じ傾向にあります。情報に関しては地方都市との差がないとされていますが、実際は地方都市で誕生して地元で全国レベルの仕事をしているところは少ないと思います。やはり起業家の登場と地元に本社を置いて活躍してくれることが必要です。

令和4年度は若い起業家を育てることに重点を置いた政策が必要です。インキュベーションセンターの設置は今では古い政策ですが、若い人の起業のために少し見直しをして検討することも有りだと思います。成果を得るためには一過性のものではなくて継続した取り組みにする必要性を感じています。

また新産業の創出も大きな課題です。和歌山県は従来型の産業が中心で先進的な産業が少ないのです。地元から創り出すことは、技術、人脈そして資金などの面から容易ではないので、技術と資金があるコア企業に進出してもらう交渉が必要です。ただ大手企業は簡単には来てくれませんから和歌山県の優位性を訴えるとともに、和歌山県としての熱意を見せることが必要です。

交通インフラや工業用水、電力設備などの立地条件では大きな差はありませんから、地理的条件として国際空港から近いことや国際的な港湾があること、企業が求める必要な面積があることなどで差を見せる必要があります。そこに住環境、高等学校や病院などの都市機能を有していることも求められます。和歌山県はこれらの条件を全て満たしているので、ハイテク企業などに進出してもらえるのに適しています。

新年度においては更に、次世代の産業形成を目指すことに重点を置いた取り組みが必要です。これまで積み重ねてきた取り組みを継続して、成果を出す令和4年度にしたいと考えています。

過去に取り組んできたことが現在の姿です。数年前から現在まで取り組んでいることが将来の姿ですから、今、しっかりとした目標を持って行動していることが数年後には現実の姿になって実現します。起業家の育成と新産業の創出は、令和4年度に実現させるために継続してやるべきことです。これまでも実施体制と協力体制を整えているところなので、実現に結び付ける年度にしたいと考えています。

「まん延防止等重点措置」適用要請のお願い

本日、和歌山県知事宛に「国に対する『まん延防止等重点措置』適用要請のお願い」を行いました。要請文は次の通りです。

国に対する「まん延防止等重点措置」適用要請のお願いについて

「まん延防止等重点措置」適用要請のお願い

和歌山県でもオミクロン株の感染者が増大し、しかも和歌山市を中心に市中感染とも思えるような状況下が急拡大しています。

令和4年1月23日現在、和歌山県下の病床使用率は79.8パーセントで、入院待機者は187人増加し、1453人となっており、コロナ患者の激増で一般患者のための病床確保もおぼつかなくなるとともに、医療従事者への負担がさらに増えていると聞き及んでいます。医療従事者の皆様の責任感は強く、感染リスクを恐れずに各々が業務を懸命に遂行する姿がありますが、医療介護体制が危機的な状況に近づいており、和歌山県としてできる限り生命の危険の回避と負担軽減に向けた取り組みをお願いしたいと思います。

また和歌山市料理飲食業組合によると、飲食店の予約のキャンセルが頻繁に起こり、感染者増加に伴いお客様が日に日に減少しているとのことです。事業者の中にはお客様のみならず従業員の安全確保のため、自主的に休業しているところもあります。2年近く感染症対策を取りながら、そして和歌山県等からの協力金の支援もいただきながら事業継続をしていますが、売り上げの減少や借入金の返済などから、継続が困難な状況に陥っているお店も多いと聞いております。

以上のとおり県民の皆様や事業者からの要請に加えて、貴職におかれましては、国に対して速やかに本県への「まん延防止等重点措置」の適用要請をお願いさせていただきます。

以 上