活動報告・レポート
2022年1月20日(木)
和歌山県の利点
伝えてもらった言葉

「見ることは信じること」の言葉を伝えてもらったこと。この行為はビジネスの世界の法則だそうです。人を紹介すること、見てもらうことによって確かなものか信じることができるからです。会うことで人柄を感じることができますし、製品やシステム、企画書などを見ることによって、本気で進めているものなのか理解できます。

またビジネスの世界では、人を紹介する場合の立場が大事なことも伝えてくれました。社長には社長、部長には部長のように同じ位置の人を紹介すべきだということです。ですから事業のオーナーに挨拶に伺うときは社長が訪問することになります。オーナーに会う機会を得たけれど、部長が訪問するということはあり得ないことになります。

最近の事例があります。実現を目指している事業のオーナーが、「参画したい」と考えている企業を訪問することになりました。訪問したところ対応したのは部長だったそうです。オーナーは挨拶を交わして本題に入ろうとしたところ「紹介します」と言って、グループ会社の人を次々に紹介されたそうです。オーナーの訪問目的は、参画を希望している企業だと紹介を受けたので、技術力があるのか、出資なのか、それとも業務提携なのかの方向性を確かめたかったのです。

ところが何人も紹介されて挨拶を交わしただけで終わりそうになったのです。そこで「どのような形で事業に参画を希望されているのですか」と質問したところ「まだ分かりません。今日、挨拶だけですから」という答えだったのです。

事業のオーナーは決して暇ではありませんから、その場を後にしたそうです。予め打ち合わせをした後の訪問は、その目的を持って行っていますから挨拶だけのために時間を費やすことはしません。最初の印象が大切ですから、その後の展開はどうなるのか、結果が分かるような気がします。

和歌山県の利点

首都圏から和歌山市に来てくれた方から和歌山県の利点として「私から見ると交通網がよいですよ」と伝えてもらいました。「和歌山県の交通網は良いですか」と質問したところ、次のような答えが返ってきました。

和歌山県は大阪と奈良に高速道路でつながっていますし、関西空港と南紀白浜空港のふたつの空港があります。そこに海路もありますから、災害発生時に威力を発揮できる交通網になっています。人の移動や物資輸送などもこのインフラを活用できれば災害に強い県になれます。大都市は大災害に弱いので、入口と出口がしっかりしている和歌山県が県土をうまく活用すれば有利だと思います。

と話してくれたのです。

高速道路と空港、そして港湾が揃っている県はそれほど多くないそうですから、半島の不利な部分を見るのではなくて、利点を見た県土づくりを行いたいと思います。

また県内で広域に広がっている観光地も考え方によっては有利になると話してくれました。和歌山市を中心に考えると、高野山、白浜、熊野古道、那智の滝などは広範囲なので観光地としては広がり過ぎていると言われていますが、「二泊三日で来てもらえる観光地ですし、一気に訪れることができないのでリピーターを作り出せる観光資源でもあります」との意見です。

そして「和歌山県に入ったときから観光は始まっていますから、目的地での食の提供はもちろんのこと、目的地から目的地の間の食も大事です。『和歌山県ではこれを食べたい』と思うような郷土料理があれば、途中、立ち寄ってくれますから」ということです。

和歌山県の不利を有利に変える視点をもって県土づくりを考えたいと思います。

その他
  • 和歌山県政の課題について懇談しました。企業誘致、和歌山県のIR、人材育成がテーマになりました。
  • 子ども食堂などに届ける食器の提供を受けました。皆さんの善意を心から歓迎し、届けたいと考えています。