活動報告・レポート
2022年1月9日(日)
文化レベル2
文化レベル2

令和4年1月6日の活動報告「文化レベル」に関して意見をいただきました。

「文化レベルを読みました。『ラ・ママ実験劇場』のことは知らなかったので、早速、インターネットで調べてみると凄いことだと理解できました。ミュージカルには興味がない僕でさえ、調べたら凄さが分かるものでした。和歌山市の文化の所管箇所が『ラ・ママ実験劇場』のことを知らないとしても、仕事なので文化的視点を持って調べることぐらいはして欲しいと思います。ニューヨークの劇場が和歌山市に話を持ち掛けてくれることはあり得ないことなので、実現するか否かは別として、その価値を理解した動きを見せて欲しいと思います」という意見です。

全くその通りです。「紀の国わかやま文化祭2021」を終えた和歌山県、和歌山市ですから、高まっている文化意識を維持すること、向上させるための後工程がとても大事な時期が今年です。

イベント的に捉えてしまい「終わったら終わり」では文化レベルは瞬間的に向上したとしても元のレベルに戻ってしまいます。お客さんが入ってくれる大規模な舞台は目指すべき目的であり、その舞台を目指してレベルを高めることができます。終えた後は、そのレベルを維持するための次なる目標が必要なのです。

ですから令和4年度は昨年度並みとはいかなくても、文化的な取り組みを継続する必要があります。予算やイベントが令和2年度以前に戻ってしまうなら、瞬く間に文化レベルは維持できなくなります。その視点からすると「ラ・ママ実験劇場」が和歌山市でのミュージカルに関わる提案をしてくれたことは検討の価値があり、やるやらないは別として文化レベルを高めるための絶好の機会と捉えるべきです。

コロナ禍の前「ラ・ママ実験劇場に来てください」と依頼を受けたので劇場を訪ねたことがあります。エレン・スチュワートさんが設立した小さな劇場は若い俳優の卵が巣立って行く空気があり、かつ、夢に挑戦して敗れていく若い人達の空気も感じました。成功も失敗も全てを包括するような空気があり、そして「エレンは若い人達が挑戦する舞台を提供したかったのです」という言葉を聞かせてもらいました。挑戦しないで諦めることが出来ない。劇場からは、そんな気持ちが伝わってきました。

案内の中で「ここから巣立った俳優はロバート・デ・ニーロやアンディ・ウォーホルがいます。若いときですけれどね」と話してくれたことを覚えています。名優であっても下積み時代があり、それを支えていた人がいたのです。エレンは若い才能を信じて支えてきた伝説の人だったのです。

「ラ・ママ実験劇場」から歩くと直ぐに「エレン・スチュワート・ストリート」があります。エレンがこの地域に残してくれた功績を称えて、劇場に向かう道にエレンの名前をつけているのです。当時、この道を歩いてそこにあったカフェに立ち寄りました。

「これまでどれだけ多くの俳優を目指した人達がここを歩いたのだろう」と思うだけで、エレンが生涯を賭して築いた歴史と文化を感じました。ニューヨーク市はその功績と価値を称えて、エレン亡き後も「ラ・ママ実験劇場」を支えてくれていると聞きました。

このように文化レベルは人を大事にすることから始まります。人が文化を創造していくのですから当然のことですが、文化レベルを高めるためには文化人の話を聞くことが必要です。例えアメリカ発のミュージカルであっても、和歌山市の文化と融合して発展する可能性がありますから、話を聞くことがスタートです。スタートできないものが走り出すことはありませんから、せめてきっかけぐらい作りたいと思います。

令和4年8月に「ラ・ママ実験劇場」の関係者が和歌山市を訪れてくれる予定ですから、協議を行いたいと考えています。歴史ある「ラ・ママ実験劇場」がそのノウハウや俳優の卵を和歌山市に提供してくれるなんて、こちらからお願いしてもできないことです。そのことで訪れてくれる機会を大事にしたいと考えています。