活動報告・レポート
2022年1月8日(土)
ナームの集い
ナームの集い

令和4年最初の「ナームの集い」が開催されました。年の初めはもちろん、阿弥陀寺の高木歓恒師です。毎年のことですが高木住職の卓話は学びとなり感動させられていますが、昨年はコロナ禍のため中止だったので、今日の日を楽しみにしていました。卓話を聞き終えたとき「もう終わり?」と思うほど、「念仏の賛歌」の話に魅了されました。その卓話の一部を所見を交えて以下に紹介します。

ナームの集い

正見という言葉があります。意味は正しく見るということです。この正しく見ることは案外難しく、人は誰でも自分の視点が正しいと信じています。そのため見え方の違いがあると「あいつは間違っている」と批判することも多々あります。そう、人は常に自分が正しいと思って生きているのです。

見え方が違うのは、人が見ているのは視覚ではなく自分の心が見ているからです。つまり自分が都合の良いことだけを見ているのであって、都合の悪いことを心は見ないのです。都合の良いことだけをみているのは自分だけではなく相手も同じですから、意見が合わなかったり衝突したりするのです。

正見が間違いだとは言えませんが、相手の意見も聞きながら、より広い視点を持つようにしたいと思います。小さな世界で生きている、仕事をしているのであればわがままだと受け入れられることもありますが、社会で活動するためには自分本位で生きられることも仕事ができることもありません。正見にプラスして相手の正見も感じ取りながら幅の広い考え方と行動を心掛けたいものです。

神様仏様にお願いをするときはお賽銭を賽銭箱に投入します。その見返りとして神様仏様にお願い事をするのですが、神様仏様がその願いを聞いてくれることはありません。お賽銭とは捨てる修行ですから、欲得を捨てることが試されているのです。少額のお賽銭で大きなお願いをして聞き入れてくれることはありません。もっというなら「起きた事実を信心で変えることはできない」のです。

信心の本質は信知のことであり、知ることで疑わない心を持つことに他ならないのです。信知で変えられるものは自分の心だけなので、起きた事実を受け入れながら起きた事実の見方を変えていくことです。見方を変える、心を変えることで起きた事実を受け入れて、そこから解決する道を模索することになります。事実を知ること、そして見方を変えることで心の持ち方を変えること。心が変われば起きた事実の捉え方が変わり方針を決められるので、そこまで辿り着いたら自分の心を疑わないで行動することです。

神様仏様の前では起きた事実を変えてもらうことを願うのではなくて、自分の心を変えることを誓うことが大事なことなのです。

高木住職でさえ、講話の話題を集めるために人の話を聞くことや新しい経験を求めて出掛けていると聞きました。本日、出席していた「H1法話グランプリ」で優秀な成績を収めた大念寺の副住職の関本和弘師も「人の話を聞くために講演会や聞きたい人の話は聞きに行く」姿勢を持っています。関本さんは「高木住職の講話を聞くために参加しました」と話してくれたように、常に話の素を求めているのです。

やはり人前で話をするためにはたくさんの経験が必要であり、その経験とは人と会うこと、人の話を聞くこと、講演会に参加することなどが必要です。一人だけで得られる経験は特別な能力を持った人以外は稀であり、一般的には人と会うことや話を聞くことで自分のものにすることができます。

ところで「H1法話グランプリ」とは「もう一度会いたいお坊さんナンバーワンを選ぶ大会」のことです。つまり、もう一度話を聞きたいと思ったお坊さんを選ぶ大会なのです。今回参加してくれた関本さんは、この大会で「もう一度会いたいお坊さん」に選ばれた方です。若手のお坊さんの講話ナンバーワンに輝いたのが関本さんであり、「高木さんの講話を聞きたい」と思って参加してくれたように、常に研鑽する姿勢を持っていることに感銘を受けました。

ナームの会では今年11月に関本師の講話を計画していますが「それよりも早い時期に話を聞きたい」と思い、ナームの集い終了後に講演の依頼をしたところ、関本師は快く引き受けてくれました。

参考までに「H1法話グランプリ」で話したテーマは「冥加(みょうが)と顕加(けんが)」だったそうです。冥加とは見えない加護のことで、見える加護のことを顕加といいます。見えることと同じように見えないことに感謝できることは素晴らしいことであり、是非とも聞きたい関本師の講話です。

高木住職と同じように常に自己研鑽を行い、信知の講話をしている関本さんとお会いでき、懇談する機会をいただいたことに感謝しています。

その他
  • 組織のあり方、人との関わり方などのテーマで懇談しました。客観的に語ることは簡単ですが、その中にいると自分のことが分からなくなることがあります。時には人の意見を聞いて修正したいと思います。
  • 企業誘致に関してリモート会議を行いました。オミクロン株が増え始めているので、再び経済活動や人の動きが制限されそうになってきました。自由な活動が出来ないことは、現在の活動の動きが鈍化することを意味しています。そうならないように行動していますが、行動が制限されてしまうと対応の仕方がありません。感染が収まることを願うばかりです。