活動報告・レポート
2022年1月6日(木)
文化レベル
参拝

和歌山市内の刺田比古神社と志磨神社の二社に参拝を行いました。どちらの神社も毎年恒例の参拝であり、冷え込む朝でしたが行って来ました。

刺田比古神社の御祭神は、神武東征のときに活躍した道臣命(大伴氏の祖先神)、および百済救済の御武功で知られる大伴佐弖比古命をお祀りしています。

地元で知られているのは、八代将軍徳川吉宗公が誕生のときに、神主である岡本周防守長諄が仮親となったことから吉宗公より特別に崇敬をうけ、吉宗公は将軍就任に際し開運出世の神と敬神されていたという言い伝えです。吉宗公の出世に肖り参拝する人が数多くいる神社となっています。今年も二社を参拝して健康と繁栄をご祈祷していただきました。

在庫がない

Kさんの会社を訪問して新春の意見交換を行いました。「感染症から2年、厳しい経営環境が続いていますが、国や県の支援のお陰で何とか持ちこたえています。このことには心から感謝しています。昨年、事業再構築事業で認定を受けて、そのために施設の改装をしているところですが問題が発生しています。トイレの便器が納品できないことです」と話を聞きました。パンデミックの影響でトイレの部材が入らないことからメーカーの在庫がないようなのです。1月に竣工しなければ補助金は下りないのですが、メーカーに問い合わせても「在庫はありませんし、部材調達の見込みは分からない」という回答だそうです。

昨日、リフォーム会社を新年の挨拶で訪問したとき、「トイレや給湯器はメーカーに部材が入らないため在庫がありません。どれだけ早くても4月になりますね」と話があったばかりです。

K社長からも「納品はどれだけ早くても4月になると言われています。それでは補助金申請に間に合わないのです」と困った表情です。知り合いの取次店数社に確認したのですが、「早くても4月以降です」という同じ回答があっただけです。

感染症の影響で人もモノも製造や流通が止まっているので、経済が動いていないことが分かります。また事業者支援のための再構築補助金が認められていても「竣工できていなければ補助金は支出できない」との見解になっています。必要なモノが納品できないことから期日までに竣工が無理なことは国も分かっているはずですが、認められないようでは感染症から事業を再構築するための支援制度にはなっていません。

補助金の問い合わせ先は、省庁から委託された先だと思いますが「事情を説明しても検討の余地もない」と結果が繰り返されているだけです。委託された会社は判断できないのは明らかであり、この件は所管省庁が対応すべきことだと思います。補助金を受ける予定の事業者の落ち度ではなく世界の情勢から納品できないのですから、どれだけ対応しようとしても無理な案件なのです。

世界で物流が止まっていることから竣工できなければ、竣工時期を延期することも検討して欲しいと思います。このままでは経営状況は改善されないままで放置されることになりそうです。

県内外の電材店などに在庫の有無を確認していますが、現状からすると納品の可能性は低いと思われます。トイレや給湯器などの在庫がない現状を踏まえて、補助金の竣工時期の変更を検討してくることを要望していきます。

文化レベル

「紀の国わかやま文化祭2021」で活用された和歌山城ホールは、市民の皆さんから設備が良くて使い勝手が良いと歓迎されているように感じています。そこでオフ・オフ・ブロードウェイのラ・ママ実験劇場の関係者が和歌山市に来たとき、世界的な視点で「和歌山城ホールを活用する構想案」を提案したのですが、採用されずにいることを聞きました。和歌山城ホールの職員さんと話をしていないので詳しいことは不明ですが、ニューヨークのミュージカルの劇場がそのノウハウを和歌山城ホールで活用しようと考えてくれていることに対して「対応が疎かになっている」とすればもったいないことです。

和歌山市で本物を体験してもらうことや専門家によるセミナーの開催などは刺激的であり、文化度を高めることにつながると思います。予算や体制の問題などで実現しないとしても、チャンネルができることで将来の可能性を開いた状態にすることができます。検討することもなく断ってしまうなら、その窓口を閉ざしてしまうことになりますから実にもったいないことです。

オフ・オフ・ブロードウェイのことを知っているのかいないのか。またはブロードウェイと違うから対応しないのか。その理由は分かりませんが、折角のご縁を無にしてしまう対応は、将来の連携の可能性を閉ざしてしまうので残念なことです。

何と言っても令和3年に「国民文化祭」を開催した県であり、この文化祭の後が文化レベル向上のために大事な時期となるからです。「イベントは閉会したら終わり」では寂しすぎます。

僕は以前、このラ・ママ実験劇場を訪ねたご縁から、和歌山市でのノウハウの提供の話を聞いていました。この小さな劇場は舞台とステージが近くて、また才能あるスターを目指す若者が舞台に立つというブロードウェイとは異なる魅力があります。もちろんレベルは一級品であり、ここからブロードウェイに飛び立った人もいますから、ここと連携することは和歌山市にとって良い話だと思います。

幸い今年8月、ラ・ママ実験劇場の関係者が再び来日してくれるので僕は会う予定にしています。和歌山城ホールの活用案をお聞きして、和歌山県の文化の向上のために可能な限り対応したいと考えています。