二人の大学教授と経済の見通しと和歌山県経済にとって必要なものについて懇談する機会がありました。
経済面では令和4年春から値上げが続きますからインフレに向かうことになります。食料品などの数パーセント値上げがありますが、サニタリー用品の中には最大40パーセントの値上げも伝えられています。取扱店の方の話によると「令和4年の4月ぐらいまでトイレや給湯器などが入荷しませんから、それ以降の納品になります。また半導体だけではなく組み立て部品が足りないことから値上げとなります」という話を聞いています。
その理由のひとつとして「コロナ禍で人の移動が止まってしまっています。製造国に働きに出掛けている国の労働者が出国できない、同じように製造国は労働者の入国を規制しているので、労働者不足に陥っています。製品の供給ができない状況が続いているからです」と話してくれています。
教授からの部材の供給ができないこととインフレ傾向も、生産国であるアジアの国の情勢に関係していることが分かります。またわが国が採っている金融政策の結果、円安が続いていることと円の供給量が増えていることから円の価値が低下しています。そのため輸入品の価格が上昇していることや通貨発行の増加による不景気下の物価上昇につながる危険性も言われています。
「令和4年からはインフレ局面に入り、コロナ対策の貸付金の返済時期が訪れる頃には不況に突入します。つまりインフレ下の不景気を想定して生活の防衛が必要です」ということです。
だた低金利政策が続いていることから生活の防衛手段がないことから、現時点においてはこのインフレに対抗するすべがありません。
但し、インフレが訪れる可能性があるという意識を持っておくだけでも行動が違ってくるので、来年以降の経済認識をしておきたいものです。賃金があがらない中でのインフレは生活を苦しめることになるので、そのことを意識した生活を心掛けておきたいと思います。
また賃上げをする企業の法人税を減税する施策を示していますが、赤字企業であれば法人税減税効果はないため、この施策が賃金増につながるかどうかは不確定です。もうひとつ、法人税減税が恒久的であれば賃上げの可能性はありますが、期間限定的であれば賃上げに応じる企業は少ないと思います。企業にとって、上げてしまうと下げることの難しい固定費を上げることは避けたいからです。結局、悪い円安が進行すればわが国は不況に突入することになるので、日銀においては急激なインフレにならない舵取りをしてくれることを期待しています。
和歌山県としてできるインフレの防衛策としては、企業立地による資金投資と民間工事、そして雇用を見込むことによる住宅需要を作り出すことにあります。大型の公共工事は県単独でできるものではなく、コロナ禍で傷ついている地方都市では既存産業による大型の設備投資などの民間投資は見込めません。僕の頭の中では、ハイテクなどの企業を呼び込むこと以外に経済対策を見つけることができません。そのため、令和4年は企業誘致による投資を呼び込みたいと考えています。もし他に和歌山県が出来る有効な経済対策があれば教えて欲しいと思います。
このような和歌山県にとって必要な施策と取り組みを話し合いました。そして県全体が受け入れを歓迎する企業誘致の取り組みを進めていくことを協議しました。
- 障がい者スポーツについて協議を行いました。サッカーではブルーダイヤモンズ和歌山が活動をしていますが、活動を継続するためにはもっと理解と支援が必要だと考えています。他の競技においても応援することで選手は練習に励みますし、県も地域も盛り上がります。スポーツと健全な地域振興が和歌山県の元気の素になるものです。
- お正月に備えて髪の毛をカットしてきました。同級生のお店なので話を交わしながら、この時間を楽しみました。