和歌山フラメンコ協会の森会長を訪ねました。今年の会長の目標は、和歌山県で開催された国民文化祭、「紀の国わかやま文化祭2021」の出演でした。11月3日、感染症対策のための県民文化会館の人数は最大900人までとなっていたのですが、入場者数はちょうど900人だったことを知りました。会場を埋め尽くした「もののけの森のマリア」の公演を終えて挨拶の訪問を行っている会長ですが、「支援してくれた皆さんへのお礼と共に来年の公演に向けたレッスンも開始しています」という姿勢を見せてくれました。
今から5年前に思い描いた「熊野古道とサンティアゴの道のふたつの姉妹道を舞台にしたフラメンコ」の構想は、2年前に和歌山県で開催されることになった国民文化祭へ出演決定の知らせを受けて企画することになりました。
会長は「和歌山県で開催される文化の祭典に出演することが決まり、構想を実現に向けることになりました。この2年間は台本と出演者の依頼、そしてレッスンなどハードな日々が続きました。夢の実現と共に、生徒さんに大きな舞台を体験させてあげたいという思いもありました。人生で一度の大きな舞台を経験することは人生の誇りになると思うからです。感染症対策をしながら何としても舞台に立たせてあげたい。その思いで生徒にレッスンをしてきました。厳しい指導をしたと思いますが、この大きな国民文化祭の舞台で結果を残せて本当に良かったと思います」と話してくれました。
また、舞台を終えた後、生徒には「アメとムチのレッスンで大変だったと思います」と話したところ、生徒から「先生、ムチとムチですよ」と笑いながら返事があったことを聞かせてもらいました。
感染症で制約のある中、限られた時間とスタジオでの人数制限などによって、レッスンは厳しいものになっていたようです。集まってレッスンが出来ない日々もあり不安との戦いだったようですが、会長の思いと出演者の頑張りによって見事な公演になりました。
会長は「こんなスケールの舞台は二度と出来ないかも。スペインから一流の奏者を呼んだことや、故郷のことを思い描いて書いたストーリーなど、出演者にとって誇りの持てる舞台となりました」と話してくれました。
「もののけの森のマリア」の公演を終えた後に、感動した方々から「素晴らしい公演でした。私達の市でも開催してください」と依頼があったのです。その結果、令和4年2月に御坊市、同年4月に新宮市で公演することになりました。もちろん11月3日のような舞台は、出演者とスペインからの来日問題などで困難なので、公演時間は1時間と1時間30分に縮小して、ダイジェスト版のような舞台に物語を編集しているところだと聞きました。
会長と話をしているとき、スタジオにはその2月公演に向けて生徒さんがレッスンに来ていました。一つの山に登り、もう次の舞台を目指している会長の高みを目指す意欲と、挑戦する姿勢に感銘を受けました。あくまでも挑戦し続けている森久美子先生の言葉から、静かな迫力を感じました。
令和4年は現在のところ二つの舞台が決定していますし、次の挑戦を目指しています。それは子ども達への文化の継承であり「小、中学校の授業でフラメンコを教えたい」という次世代層への文化の継承という新しい挑戦です。生涯を通して学んできたこと、身につけてきたものを子ども達に「伝えたい」という意欲からの挑戦となります。
そして和歌山フラメンコ協会結成25周年に向けた活動も挑戦です。令和3年は結成20周年を迎えていますが、既に5年後を目指しています。5年後を目指すということは、休むことなく歩み続ける覚悟を示したことになります。芸術の道に終わりはないと言われますが、会長の話を聞き行動を見ていると「常に挑戦」であることが分かります。これからの5年を目指してもう活動をスタートさせている森会長の挑戦する姿勢は素晴らしいの一言です。
20周年から25周年に向かう過程において、また新しい物語と舞台が誕生すると思います。「和歌山県の文化は、芸術家が次に向かって挑戦し続けることで高まっていく」と感じました。
- 企業誘致に関する意見交換を行いました。年末なので具体的な行動は取れませんが、来年に向けた準備を整えています。
- 日常生活の中で健康を考える会議に同席させてもらいました。話し合いの途中、心の健康面の観点から学校教育に関する話をさせてもらいました。この打ち合わせが来年につながることを期待しています。
- 今年最終となるライオンズクラブ例会に出席しました。本年度のクラブ活動は半期が過ぎ、来春からは下期に入ります。来春に向けた話し合いを行いました。