一般質問三日目も4人の同僚議員が登壇して議論を交わしました。議場で議論を聴かせてもらっていますが、それだけで勉強になります。課題の捉え方や提言のやり方など議員によって異なるので聴くことで学ばせてもらっています。
また来週の建設委員会に関しての打ち合わせも行いました。同委員会で和歌山市内の渋滞などでお困りの地域があるので、その解消のための施策について議論を交わす予定です。
和歌山市では中心市街地から郊外へと住宅が拡散しているので、郊外の主要道路の渋滞が目立つようになっています。渋滞は時間の無駄であるばかりではなくて、軽易な車両事故にもつながっていることもあり、やがては大きな事故につながるものと思っています。事故になってからでは遅いので未然防止策について話し合いました。道路所管箇所におけるまちづくりの施策として、一緒に考えてもらうことが課題解決のために必要なことだと考えています。
このように道路の整備に取り組んでいる関係者の皆さんと課題を共有できました。
大学教授から、仮想敵国を創り出して自分の意のままに物事を進めようとするタイプの人がいることを説明してくれました。自分が接近したい相手がいるとき、その人を振り向かせるために敵を創り出します。このテクニックに精通している人がうまく話をするので、その相手はその話とその人を信じてしまうのです。狙った相手を信じさせてしまうと、後は意図的に加工した情報を流すことで意のままに動かすことができるのです。「これが仮想敵国を作り意のままに仕向ける策略です。敵を創り出して自分が味方だと信じ込ませて接近する方法ですから、氣をつける必要があります」と話してくれたのです。
この手法を使う人は口がうまいので相手を信じ込ませてしまいます。豊富なビジネス経験のある人でも騙してしまうテクニックを持っている人がいるので要注意です。これを防御する方法は詳しく伝えにくいのですが、社会から信頼されている人に相談することです。
「1億円のビジネスをする人は1,000万円のビジネスをしている人よりも高いところで考えることが出来ます。でも1億円のビジネスをしている人よりも100億円のビジネスをしている人の方がより良い手法を使っています。更に1,000億円のビジネスをしている人は100億円のビジネスをしている人よりも的確な判断と行動をすることができます。同じように1,000億円のビジネスをしている人よりも1兆円のビジネスをした経験のある人は、そのレベルのビジネスを経験したことのない人が思いつかない方法のアドバイスをくれます」ということです。
つまり経験した人のアドバイスを受けられる人脈を作っておくことが、安全行動につながるのです。ただ思いつかない方法を聴いても「その教えてくれたやり方を理解できない」場合があるので信じられないことがあります。そのため人は自分の経験則で常識的に判断するので、経験していない大きな話を信じようとしないことが多いのです。
このように人は自分と同じようなレベルの人の話は信用するのですが、大きな事業を成功させている人の話は大き過ぎてわからないので信用しない傾向にあります。ただ安全行動のためには師事できる人がいることは強みであり、相談に対しては常に「安全な道をアドバイス」してくれるのです。
大きなプロジェクトにはその規模の事業を経験した人が加わることが必要で、やったことのない人ばかりが集まってもうまく進むことはありません。如何にチーム力を持つことが出来るかが成功の鍵となります。
その後は、前段のシリアスな話からユーモアのある話へと展開していき、会議に参加した全員の顔に笑みが零れるようになっていきました。笑顔がでることは打ち解けるために必要なことで信頼関係の第一歩ですから、物語の初めのページに必要なことです。事業は事業計画に基づいて判断することになりますが、それと同時に経営者の人柄や考え方が分かり信頼関係に発展させなければうまく進みません。信頼関係があって事業計画だと思うのです。この大学教授の話は勉強になりました。