和歌山大学教育学部長と懇談しました。学部長とお話しするのは久しぶりで「高齢時代に備えた健康づくり」と「和歌山大学とフロリダ州との交流」について話し合いました。
高齢者の健康づくりで大事なことは「コミュニケーション」と「思いやり」だそうです。どれだけ健康づくりのための体操や運動を実践していたとしても、健康は体力と心の問題が関係しているので、人間関係を築くことが重要だと言うことです。仲間と一緒に運動をすることや人のお世話をすることでコミュニケーションを図ることが健康に資することになります。
健康づくりとは、人と交わり楽しく過ごすことだそうです。健康に関する数字目標を掲げて運動するよりも、友人達と旅行に行く回数だとか、一緒に食事に行く回数を目標にするのが効果的だそうです。
現在、県内の市町では高齢者の皆さんのための健康づくり体操を実施しています。本来はコミュニティセンターなど対面式で実施していましたが、昨年からは感染症対策としてリモート参加も併用して実施しています。しかし単に身体を動かせばよいのではなくて、センターに集まって友人達と話をしながら身体を動かすことが大切なので、100パーセントリモート参加では効果が薄いのです。
感染症への備えが必要なのでリモート参加はやむを得ないのですが、できれば対面式が80パーセント、リモート参加が20パーセントの比率は保って欲しいということです。
結論として高齢者の皆さんの健康づくりは「地域づくり」に参加することが大事だということです。「地域づくり」に参加することは、仲間とコミュニケーションを図り、健康づくりや防災対策を一緒に考えたり実践したりすることになります。このコミュニケーションを図ることが心の豊かさであり、健康づくりに必要なことなのです。運動で競うことや健康づくりのメニューで得点を競うことではなくて、地域でコミュニケーション力を築くことが必要だということです。
そして「地域づくり」に必要なのはリーダーの存在だということです。コミュニケーションが取れるリーダーが絶対に必要だそうです。人から信頼されてまとめる力を持っている人がいると「地域づくり」は実現に向かいます。現役時代に立場があった人や公務員さんが資質的に向いている傾向があるようなので、リタイアした後は「地域づくり」に参画して欲しいところです。
このように健康とは、適度な運動と人との交わり、そしてやりたいことや行きたいところがある心の若さを持つことによって得られるものだそうです。
そして指標の一つになっている健康寿命はその結果として現れるものなので、楽しく、明るく、行きたいところに行くことなどを目標にした取り組みをして欲しいと話してくれました。
教授との久しぶりの懇談は楽しくて、少し懐かしさを感じました。
一般質問の通告が明日に迫ってきたので、これまで議論を重ねた結果、一般質問を次の4項目にしました。これらの質問項目の内容を整理して明日、議長宛に通告する予定です。
- カーボンゼロの取り組みについて
- 和歌山県の福祉サービス利用援助事業について
- 教科書では分からないこと
- 「医療的ケア児」とご家族の支援について
この中で「医療的ケア児」のことで聴き取りに対応してくれたご家族の皆さんに深く感謝しています。現在の悩みや将来の不安を聴かせていただいたので、県の「医療的ケア児」支援の取り組みに取り入れられるようにしっかりと対応していきます。
- 企業誘致に関する打ち合わせを行いました。コロナ禍においても、できることの準備を整えています。
- 県立博物館で開催中の「和歌山と皇室」のご意見をいただきました。「素晴らしい企画展で、この機会に多くの県民の皆さんに鑑賞してもらいたいので、もっと広報してください」ということです。和歌山県にゆかりのある作品が展示されていますので、是非、ご鑑賞して欲しいと思います。
- 学校教育に関する打ち合わせを行いました。県外の大学との提携や人的交流機会を持つことで生徒の期待に応える方法も考えています。