活動報告・レポート
2021年12月2日(木)
一般質問の準備
一般質問の準備

議会一般質問に関して議論を交わしています。職員の皆さんと県政の課題を議論し合える時間があることをありがたく思います。カーボンゼロに向けた取り組みや「医療的ケア児」のご家族の皆さんへの配慮などを取り上げる予定にしています。これらの大きな問題は県単独で実施、または成果を出せるものではないので国や市町、企業と連携して対応する必要があります。その中で県の役割は、市町や企業の取り組みをリードしていくことにあると考えています。県としての方針を明確に示し、県民の方々や県内事業者が追従してくれる姿勢が求められます。リーダーが本気になることで事態は変わりますから、進んで旗振り役をすることが県の役割の一つだと考えています。

その意味から、県の環境部局だけがカーボンゼロに取り組むことは適切ではありません。一部局が率先して、例えば電気自動車を導入したり、再生可能エネルギーの推進をしても効果は上げられません。部局を越えて県庁全体に意識を浸透させて、各部局が主体者になることや事業者を施策の中に巻き込むなどのしかけが求められると考えています。

「第5次和歌山県環境基本計画」を策定して施策を実行しようとしていますが、成果を上げるためには各部局が主体となって取り組む必要があります。環境部局だけに任せて成果を出せないことを認識して県全体の取り組みとしての対応を求めています。

そこに企業に対しても、サプライヤーとして今まで以上に地球環境問題に対応する施策の検討と実施を求めて欲しいところです。ゼロカーボンは当事者としての意識づけと長期にわたる対応が必要であることを認識してもらうことが大事なことです。第三者でいる感覚があればゼロカーボンの取り組みは実行しないと思います。和歌山県が関西広域連合、そして全国をリードするようなしかけをしたいと考えています。

また和歌山県はワーケーションが進んでいます。知事は「ワーケーションの言葉は和歌山県が発信した」と言っているように、白浜町を中心にした地域でこれまでも成果をあげています。コロナ禍においては分散化、非接触、リモートワークなどの取り組みが図られているので、和歌山県のワーケーションにとっては有利な状況になっています。この好機を生かすために所管課では仕掛けを行っているところです。

その成果が表れて、民間団体のワーケーションツアーや、リモートワークでホテルの部屋を借りている人が増え始めています。ホテルの部屋から一歩外に出れば覚めるような青い海がある環境は特別なことです。観光だけではなくビジネス需要が増えているこの機会に和歌山県への人の流れを築きたいと考えています。教科書以外のことは現地で気づき学ぶことができます。

今後の取り組みとして、それの感動を出身地に持ち帰ってもらい、和歌山県との関係性が続くように仕向けることが必要です。感動は時間の経過と共に薄れていくものなので、和歌山県でのワーケーションが終えた後も「和歌山県のファン」であり続けてもらうために継続した交流と情報共有などの機会が必要です。一過性のもので地域が発展することはなく、継続性のある取り組みが必要なのです。

県としての課題に挑戦するようなテーマに関して、所管の皆さんと議論を交わすことができました。県の課題ですから、県議会で取り上げることが前進の機会になることを意識しています。これから計画を環境基本実行に向かわせるためには、全庁的かつ事業者の協力も得て施策を進めることが必要となります。

以上のように、昨日から一般質問のテーマに基づいて議論を交わしています。より良き県政のために。

またIR対策特別委員会の案件で協議を行いました。事業計画の提出時期と国に提出するまでのスケジュールを勘案すると非常にタイトになってきました。今議会でも同特別委員会が開催されますが、議論が進まなければさらに厳しくなっていくことが予想できます。