ブログを読んでくれた方から問い合わせがありました。この時期に和歌山市の人口が大きく減少しているのは「何か原因があるのではないだろうか」ということです。減少原因を把握しておかなければ対策も講じることが出来ないので、調査が必要だと考えています。
「ブログの人口減少問題を拝見しました。偶然ですが、先日和歌山市の人口減少が極端でしたので気になっていました。
令和3年の9月1日では人口352,033人、157,272世帯。令和3年10月1日では人口351,835人で157,185世帯となっています。198名(87世帯)が和歌山市を去っていますが、秋口に一気におよそ200人もの人が減るものでしょうか。コロナ禍の影響なのか何なのかわかりませんが、嫌な数字の減少です。
田舎の過疎は承知していますが、唯一の県庁所在地が一か月で200人も減少に気づいている人はいるでしょうか。原因が気になります」
以上のご意見です。春の進学や転勤シーズンに減少するのは分かりますが、9月と10月を比較して減少している原因は直ちに浮かんできません。コロナ禍においては首都圏から地方都市へ人が移動しているとの報道もありますが、実態は全く異なります。東京の人口が増えており地方都市は減少していること。都内の一等地の土地価格は上昇していることやオフィス需要も戻っていることを聞いています。感染症が収まりつつあり、既に以前の状況に戻っているように感じています。
そして地方都市では再び人口減少と限界集落への対応が現実問題としてクローズアップされているので、対策を講じる必要が生じています。問題点は従来から言われていますが、有効な対策がないのが実態です。企業や大学や高校の誘致が有力な対策なので、将来に向けて対応を進めているところですが時間を要しているところです。コロナ禍が去って社会が従来の継続状態に戻る時、この2年間に進めてきた対策の成果が評価され、地方自治体の実力が試されることになります。この秋の和歌山市の人口減少が、都市の実力でないことを願っています。
「この工事はとても難しい工事です。お金の問題ではなくて、信頼できるHさんから依頼されたので引き受けました。そうでなければこの工事はやりません」という話を聞きました。
難しいことを引き受けてもらうには、信頼できる人からの紹介以外にあり得ないことを示すエピソードです。
話を伺ったこの難しい工事の事例を出しましたが、世の中のことは全て同じことが言えると思います。簡単なことではないこと、つまり難しいことは誰から頼まれたかによって答えか違ってくるのです。
信頼できる人、信頼に欠ける人、問題外の人などのタイプがありますが、難しい案件に対しては、信頼できる人からの依頼でなければ「やらない」ことが多いのです。
これが世の中の法則です。そして驚くことは、難しい案件であっても信頼できる人に頼んでもらった案件ほど安価になるのです。これは「あの人から依頼された仕事なので儲けはいりません」という結果になるのです。これはこれまで受けたご恩を、依頼されたことを引き受けることでお返ししようとの気持ちが来るものです。
このようにプロセスから結果までの流れを記すと分かるものですが、信頼できる人の依頼に基づくことは品質が良くて価格も安く仕上がるのです。この差は天と地ほどあるものです。
そう思うと、日頃からのつきあいがとても大事なことだと氣づきます。その時の得を取るよりも、恩を授けることを心掛けたつきあいをしたいものです。世の中の出来事は全て、預けたものは利息が付いて帰ってきますが、借りたものは利息を付けて返すことになるのです。できるだけ多くのことを人に預けておく方が良いに決まっています。
このような事例を参考にすると信頼の価値が分かります。さらに信頼の上に熱意と損得勘定を上回る継続している関係が加算されることになります。