大学教授と打ち合わせをしていた時のことです。
話の途中で教授から「そうそう、片桐さん、昨日、県の職員さんが私の研究室に訪ねてくれましたよ。その時に片桐さんの話になり、私も職員さんも知っていたので話が展開していったのです。その職員さんから『片桐議員は議会で良い質問、議論をしてくれています。本格的な質疑を交わしてくれている議員さんです』と話してくれました。県の職員さんも片桐さんのことを評価してくれていましたよ。私も嬉しくなりました。私達で『和歌山県を支えてくれる議員さんがいてくれることは頼もしいことですよね。和歌山県のために一緒に何かできることを取り組みましょう』と話していたのですよ」と伝えてくれました。
昨日、僕の知らないところでこんな話を交わしてくれていたことを嬉しく思います。評価してくれることは信頼につながるものですから、教授にも評価してくれている職員さんにも有り難いことだと感謝しています。
教授からは「知り合ってから15年ぐらいですね。あれからしばらく時間が経過していますが、和歌山県のお役に立てることを一緒にやりたいですね」と話してくれました。
多忙な教授が伝えてくれた話に元気をいただきました。本人がいないところでの評価は嬉しいことですし、第三者からの評価は有り難いことです。期待に応えられるように活動しています。
令和3年11月19日、「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」が閣議決定されました。売り上げが減少して資金繰りに困り、事業資金が不足することで行き詰まることを防ぐために金融機関に継続した融資の支援を求める内容も含まれています。
しかし金融機関が事業者を支える相談受付や審査に至っていないことがあることも、日々の事業者からの資金繰りの相談から浮かび上がっています。今日も「既にコロナ枠で融資しているからという理由で、金融機関が融資の相談に乗ってくれない」という相談がありました。国の事業再構築補助金の採択を受けた事業者であり事業計画があっても「金融機関は相談に応じてくれない」ということです。コロナ禍にあっても新規事業で国が補助金を出すことが決定している事業は有望なものだと評価できます。それでも金融機関は支えてくれないようなのです。
そこで議論の中で、今回の「経済対策」の項目2の「感染症の影響により厳しい状況にある方々の事業や生活・暮らしの支援」の(1)「事業者への支援」で次のことが定められていることを確認して対応することにしました。
政府系金融機関による実質無利子・無担保融資及び危機対応融資は来年3月まで継続し、資金繰り支援に万全を期す。新型コロナ特別貸付は、新型コロナウイルス感染症の影響の長期化を踏まえ、事業者のニーズに沿った見直しを行った上で来年4月以降も継続する。
また、伴走支援型特別保証制度の保証上限を6,000万円に引き上げるとともに経営改善サポート保証の保証料負担の軽減措置を継続する。事業者のコロナ禍で発生した債務に対しては、返済猶予を含む既往債務の条件変更、借換、資本性劣後ローンの活用等を行うとともに、ポストコロナの需要回復を見据えた前向きな資金供給に取り組むなど、迅速かつ柔軟な対応を官民金融機関に対して要請し、そのフォローアップを実施する。さらに、経営改善までのハンズオン支援とセットの官民連携ファンドを通じた債権買取り・出資や認定支援機関による経営改善計画の策定・実行支援等を行う。
こととされています。
金融機関はコロナ対策で融資した貸付残高のある事業者への審査を厳しくしているため、融資の依頼に「対応してくれない」という意見が届いています。理由は「融資した資金の返済時期が到来していないことから返済がゼロであるから」というものがあります。
事業者への融資に関して金融機関と話すことにしていますが、国の支援対策と事業者の実態と乖離があることを感じています。