活動報告・レポート
2021年11月21日(日)
紀の国わかやま文化祭2021
紀の国わかやま文化祭2021
紀の国わかやま文化祭2021

「紀の国わかやま文化祭2021」の閉会式が開催されました。開会してから閉会までの期間がとても短く感じています。今年の和歌山県では文化の秋を楽しむことが出来ました。それもこの国民文化祭が開催されたことに起因していると思っています。参加したイベントはフラメンコ、劇団ZERO、MIYAさんのコンサート、故郷の偉人の講演会、お茶会などがあり、どれも文化の香りを楽しませてもらいました。

特筆したいことは「紀の国わかやま文化祭2021」の出演を目指した文化団体が2年間の月日を企画と稽古に励み、その成果を発表する舞台に仕上がったことです。この文化祭への出演は、それぞれの文化団体が誇りに、文化団体が後々に語りづくべき代表作品を演じた舞台になったと感じています。

目指すべき舞台があることで稽古に励むことができますし、実力を高めることができます。この地元開催の文化祭によって文化団体が実力を向上させることにつながったと思います。そして私達は和歌山県での文化の秋を楽しむことが出来ました。

紀の国わかやま文化祭2021

コロナ禍にあって文化を楽しむ機会があることは「こんなに楽しいことなんだ」と改めて思わせてくれるものでした。音楽や芸術は生きるために必要なものだと感じることができ、歴史や文化は偽物ではない本物に接する機会となりました。本物に触れる機会は思うほど多くありませんから、今回は本物の文化、歴史、偉人に触れることが出来ました。

いつも思うことですが、閉会式は華やかとはいえ少しの寂しさを含んでいます。来年の開催県である沖縄県に大会旗を引き継ぎましたが、これは寂しさと共に「来年に向けて頑張って」と掛け声をかけたくなるものでした。閉会式では「エイサー」など沖縄県の文化も披露してくれて、和歌山県の文化との違いを楽しむことが出来ました。異なる文化が一か所で出会うことは新鮮ですし、文化度を高めるための国民文化祭の意義を肌で感じた瞬間でした。

フィナーレは和歌山県の文化を発信する時間となりました。テーマは「喜び」「情熱」「輝く未来へ」ですが、出演者の皆さんは見事にそれを表現してくれました。私達も元気になれる、明日に向かう気持ちにさせてくれました。和歌山県で開催された国民文化祭が確かな足跡を刻んでいることを感じました。

紀の国わかやま文化祭2021

限られた期間があるイベントを終える時はいつも一抹の寂しさを感じます。寂しさを感じるのは全力を尽くしたからであり「確かに感じるもの」を残したからです。全力を尽くさないことで寂しさを感じることはありません。全力を尽くした後は満足感を得られることもあれば、思った結果を残せずに悔しさが残ることもあります。でもそんな感情が生きていることそのものだと思います。楽しいことも悔しいこともある毎日が尊いと思います。

「紀の国わかやま文化祭2021」は参加した人達の思いを刻んで終えました。私達はこの文化のイベントに参加したことを忘れることなく、誇りを持って和歌山県の文化を語れると思います。

文化祭に携わった多くの人が満足感を得て、また一つ和歌山県として語れる歴史が増えました。

和歌山県の文化を創り上げてくれた皆さんに感謝しています。

和歌山県誕生150年
和歌山県誕生150年 和歌山県誕生150年

和歌山県民文化会館で「和歌山県誕生150年」展が開催されています。明治4年に和歌山県が誕生してから150年を迎えていますし、明日、11月22日はふるさと誕生日となります。これまでの和歌山県の歩みを感じることができました。世界リゾート博や南紀熊野体験博の公式ガイドブックも展示されていました。あの時代に苦心して作成した公式ガイドブックが歴史の一頁になっていることは感慨深いものがあります。歴史を刻んだ取り組みに参加できたことを誇りに思いますし、「あの時代の頑張りがあったから今がある」と思います。

そう、過去になってしまった「あの時」を記録や冊子、文章などで感じられることは嬉しいことです。大げさに言うと和歌山県誕生150年の歴史の中に「あの時」が生きているからであり、「あの時」が歴史として引き継がれているからです。自分なりの誇りと満足感を感じています。