毎月開催している勉強会の令和会に出席しました。今回の議題は次の通りです。
政府の感染症対策は出血している人に対してバンドエイドを貼っているようなもので、本当に困っている地方の人や経営者に資金がまわっていませんでした。与党議員にどれだけ意見を伝えても聞いてくれませんでしたし、対応もしてくれませんでした。その結果、地方の中小企業は傷ついていますし、先行きが見通せない経営を余儀なくされています。
感染症への対応で困っている時に聞いてくれなかったことは覚えているものです。
例えば小さな飲食店は借入金で営業を続けていますが、依然として売り上げは戻っていません。利益も大事ですが、今は売り上げを増やすことが先決です。このままでは返済時期が訪れる時に経営が成り立たなくなってしまうことを懸念しています。そのため困窮者対策として福祉協議会に必要な資金の借り入れの相談に行ったところ、「まずはハローワークに行って就職先を探していることを証明してもらって来てください」と言われました。極めて画一的で現場の状況を知らない人が対応しています。困っている人に寄り添っていないと思います。
小さくても経営者に対して「ハローワークに行ってください。つまり今の仕事をしていてもこの先、無理でしょうから、新しい仕事を探してください」と言われていることなのです。飲食店を廃業して新しい仕事を見つけるのであれば、生活困窮者として認定して資金援助しますよと言われているのです。和歌山市はまちの経営者を馬鹿にしていると思います。
この対応に関して和歌山市に尋ねたところ、厚生労働省の施策を和歌山市が受けて、そのまま民間企業に委託しています。民間事業者は相談窓口の対応のためアルバイトを雇用して相談業務に対応させているのです。アルバイトが実際現状に困って相談に来ている経営者の相談に対応できるのでしょうか。対応がお粗末すぎると思います。
バンドエイドも貼れないような対応だったので、もう和歌山市に相談することを諦めています。諦めさせることが狙いであれば良いのですが、事業者を支援することが目的であれば心ある支援体制が必要です。
今、行政に求められていることは困っている人や事業者に対して寄り添う気持ちを持って対応することです。相談した結果が同じだとしても「寄り添ってくれている」と感じるような温かさを感じる対応をお願いしたいと思います。
滋賀県では故郷の歴史教育を実践しています。滋賀県の貧困率が低いのは、故郷に誇りを持っていることも要因ではないでしょうか。故郷の歴史を知ること、偉人を知ることは誇りと愛着につながります。その教育ができている県や市の子どもは故郷で働きたい、故郷を護り発展させたいと思うはずです。翻って和歌山県に誇りを持っている子どもはどれぐらいいるのでしょうか。
恐らく全国平均よりも低いと思いますが、そのために故郷の歴史と偉人の功績、生き方などを教えなければなりません。故郷教育を行き届かせることが和歌山県に誇りを持たせるための教育ですから、滋賀県の事例を参考にして考えていきます。
令和会のメンバーから「先の11月14日に実施した故郷の偉人の功績と志を伝えた和歌山城ホールの講演会は素晴らしかったですよ。良い内容だったのでもっと参加してもらわなければもったいないです」と意見がありました。
自衛隊員の訓練や教育は最低三か月、半年から一年間の教育機会も珍しいことではありません。和歌山県の教育は二日や三日だと聞いています。それでは公務員としての心構えや気概を持たせることはできないと思います。組織に帰属する限り、誇りと愛着を持って仕事ができるように教育することが大事です。公務員としての役割を十分に意識して仕事をしてもらうため教育機会を増やしてください。
今回の勉強会では以上のような議論を交わしました。
- Mさんの紹介で5人の皆さんと懇談会を行いました。最近の和歌山県の動きを説明したうえで、来年に希望を感じられる計画にも言及しました。和歌山県から全国に発信できる事業を実現したいと考えています。
- 友人が挨拶に訪ねてくれました。これからの10年間を考えた時、この仕事を続けることが良いのか、違う道を進めばよいのかを考えた末に結論を導いたようです。その結果を伝えて来てくれました。連絡してくれたことに感謝していますし、これから人生が幸せであることを願い、新しい挑戦を心から応援しています。