活動報告・レポート
2021年11月16日(火)
人口減少問題
人口減少問題

「和歌山市の人口は約36万人です。最も多い時は約42万人でしたが、その時をピークに減少傾向が続いています。このままでは30万人を下回る時が訪れます」と意見をいただきました。

原因の一つとして高校や大学の進学と共に県外で就職していることがあげられます。和歌山市に帰ってきたいと希望があっても、働く場所、会社が限られていることが継続した課題です。和歌山市内の企業の採用人数が少ないので比較的競争率が高く、また地元枠がないこともありリターンすることが簡単ではないのです。

そのために新規採用枠がある企業を誘致することが必要です。地元に帰ってくるための企業誘致と共に採用人数が多い企業に来てもらう取り組みが必要となります。そして次世代型の企業を誘致する先見性が必要で「向こう50年は安定」と思える企業を求めています。和歌山市は京阪神に近く、関西空港にも近接しているので立地条件は悪くありません。そして学校、病院、買い物や住宅事情なども優れているので環境には恵まれています。恐らく大都市よりも通勤や通学の利便性があり、生活時間を有効に使える市です。

そこで、将来とも安心して働くことのできるハイテク分野などの企業誘致が求められていることを意識した誘致活動を行っているところです。これまで何度も書きましたが、和歌山県は半島に位置しているため国内からすると立地条件が「良くない」と思われがちですが、アジアから見ると「アジアに最も近くて利便性の良い県」になります。しかも空も海も日本の玄関口になるのです。アジアの玄関口であることを意識して企業誘致活動を行っているところで、世界に感染症の拡大がなければ進展していた事案があります。

和歌山市の課題は人口減少に歯止めをかけることであり働く場所の確保、そして若い人が定住するまちですから、若い人が働ける企業誘致こそ重点施策です。和歌山県も和歌山市もアジアを意識することで立地条件は最適となり誘致の可能性があります。現状から将来を展望して悲観するよりも、将来につながる取り組みを行うことで和歌山県や和歌山市の将来を切り拓きたいと考えています。議員は行政の後追いや提案された議案の承認をしているのではなくて、自ら課題解決に向けて活動を実践することが役割です。

和歌山市の人口が減少に向かう潜在的な要因はまだまだありますから、それらに対応すると共に就労人口を増やすための取り組みも行っているところです。成果が出るまで今しばらくの時間がかかりますが、大きな課題は即決できるものではなく、成果が見え始めるのは今の取り組みが顕在化していくからです。現在の活動が数年後、数十年後につながっていることを意識しています。

IR

IRに関して意見を聴かせてもらっています。今週金曜日にIR対策特別委員会が予定されていますが、現時点ではまだ事業計画が示されていません。和歌山県にとって必要な事業計画になっているのかを見たいのですが、資料が提出されるのは特別委員会の直前になりそうです。同委員会の前日や当日に資料を渡されても、示されたデータなどを調べる時間が限られていますし、調査しないで委員会に臨むことになります。それでは深い議論にならないので、重要案件は早く資料の提出を求めたいと思います。

その他
  • 企業誘致について協議を行いました。昼夜を問わず関係者が協議を行いながら進捗を図っているところです。蒔いた種が春に発芽することを目指しています。
  • 障がい者の就労支援や生活について話し合いました。福祉に携わる人の心掛けは採算性を重視するのではなくて寄り添う姿勢が不可欠です。例えば補助金適用の支援をするのではなくて、「あの子達を喜ばせてあげたい」と思って、食事会を開催することや買い物に連れていくことも必要です。その行為によって対価が得られるものではありませんが、接する人に喜んでもらいたいと思う気持ちを持ち合わせる必要があります。福祉関係の仕事で働く人の心掛けと魂を伝えてもらいました。