地域貢献活動を行っているKさんを訪ねました。和歌山市の水管橋の崩落事故で断水の時、Kさんを訪ねました。自分の生活も大変だったのですが、近隣の方のところに生活用水や飲料水を配達しているような善意の人なのです。本日は訪問して、断水の時の話や地域活動の話を交わしてきました。
地域で実践している活動の一つの事例です。
アルミ缶とスチール缶の回収を行っています。最初は小さな活動でしたが、今では地域内に広がり、近隣の皆さんが回収に協力してくれるようになっています。Kさんが回収した空き缶は回収事業者に持ち込み現金化しています。そのお金を全額、地域の活動や困っている方々への支援のために使用しています。またそのお金でゴミの回収袋を購入して、空き缶回収に協力してくれる人に配布しています。その時、空き缶を回収した代金の支援先リストを持参して、この活動の結果報告をしているのです。今では空き缶回収の協力者が増えているので、月間数万円の代金が集まるようになっています。
地域の皆さんと笑顔で接することができる活動を続けられていることを楽しく語ってくれました。
余談ですが家の中にビールの空き缶が詰められた袋が山積みでした。「あれっ、Kさんってこんなにアルコールを飲んでいたかな」と思っていたのですが、空き缶回収の話を聞いて「収集した空き缶だったのですね」と話したところ「私はこんなにたくさん飲まないですよ」と笑顔で答えてくれました。参考までに、最近は鉄の値段が上昇していて、スチール缶や鉄のスクラップを回収した代金は春先の頃の二倍になっているそうです。その代金を社会貢献に使えているので「有り難いことなので、ますます力が入ります」と伝えてくれました。
近隣の小学校での実習と児童養護施設の子ども達のために自分の田畑にサツマイモを植えています。苗を植えるのと収穫は子ども達と一緒に作業を行い、植えてから収穫までの期間の作業はKさんが行っています。春に植えたサツマイモは秋になって収穫するのですが、その期間、ずっとお世話をしているのです。
子ども達は途中の作業を知りませんが、自分達が植えたサツマイモが大きくなって収穫することで、植えてから収穫までの体験と食べ物への感謝の気持ちになっています。もう10年近く実施しているので、子ども達への教育機会と近隣のコミュニケーションの場として地域に定着しています。
地域の方々が高齢化しているので、皆さんが健康に生活できるように地元でバレーボールや健康体操などを実践しています。笑顔が絶えない地域づくりを目指した取り組みをしていることが分かります。
以上、聞かせてもらった話の一部ですが、この間、ずっと笑顔でした。「笑顔でいられることは有り難いことです。それは自分のことではなくて地域のお役に立てているからだと思って、皆さんに感謝しています。できるまで活動をやり続けます」と話してくれました。
家庭にある不要なものを回収して、困っている方や地域の皆さんに配分している見事な活動です。
加えてみんなが笑顔になれる活動なので継続できていると思います。
- 和歌山県のIRや水管橋崩落事故の対応、郊外に住宅が増えているけれど道路は50年前と同じなので渋滞が酷くなっている問題などを協議しました。新しい住宅が出来た地域で道路幅を拡幅していない地域は多いと思います。渋滞が起きている個所の相談も受けているので、新たな道路の課題として捉えています。