期日前投票に関して意見が届きました。本日、障がい者グループホームに入所している皆さんが施設の職員さんに連れられて期日前投票に行きました。これは施設長が衆議院選挙の話をしたところ、これまで誰一人として投票に行ったことがないことを知ったからです。そこで「みんなで投票に行きましょう」と呼び掛けてホームの車で期日前投票の会場に着きました。車の中では遠足に行くみたいに喜んでいたそうです。投票することが初めての体験なので、どんなことをするのか楽しみにしていたのです。
投票所に到着して入場したところ、付き添いの職員さんは待機させられたので同行できませんでした。しかし障がい者の中には字が読めない人や、街頭演説で顔は知っているけれど名前は知らない人もいるので、職員さんは「二人の候補者の顔写真を見せてくれないでしょうか。候補者の名前だけを掲示してくれていてもどちらに投票すれば良いか分からないのです」と伝えましたが、形式通りの対応で「無理」ということでした。
つまり演説会や街頭演説などで候補者の顔を覚えているけれど、名前、漢字が読めないことから書けなかったのです。ホームの職員さんが立会人に「私なら聞くことが出来ますが」と伝えても「ダメ」ということで取り合ってくれなかったそうです。
そのため初めての投票にワクワクしていた皆さんは、結果として落胆して帰ることになりました。期日前投票に連れて行ったホームの職員さんは「こんな対応では障がい者の方は選挙に行けません。障がい者の方には選挙権がないようなものです。せめて顔写真を掲示、見せてくれたら思っている人に投票できるのです」と連絡をくれたものです。
障がい者の方が選挙に行く、投票することはハードルが高いことが分かりました。このような体験をすることで「もう行かない」という気持ちが心に刻まれます。障がい者の方々が投票に行った時、意思表示ができるように投票所も対応すべきだと思います。選挙権があるのですから、考えるべきことです。
障がい者の投票については、総選挙か終わった後に申し入れたいと思います。
企業誘致に関する会議を行いました。コロナ禍明けの世界の経済構造は、アメリカとヨーロッパそしてアジアの三極に益々分かれていくと予想されています。中でもアジア経済圏は力を増していき、世界のGDPの40パーセントから50パーセントを占めるようになることの話がありました。別の分類では資本主義経済資本主義、資本主義経済社会主義、資本主義経済中立主義で、中立主義が日本を始めとするアジアの国の経済主義となります。但し中国は資本主義経済社会主義ですから立ち位置は異なります。
コロナ禍明け、そして2050年までのカーボンゼロの実現に向かうには日本がリーダーシップを取るべきです。アジアで尊敬されているのは日本であり、リーダーであって欲しいとアジアの国々から期待されているのです。
ところが日本は「地の利と人の輪」はありますが、「天の時を待つ」姿勢があります。リーダーになるためには「天の時を創る」ことが必要ですが、ここが苦手な国民性があるというものです。この「創ること」が苦手なのは時間軸にあるかもしれないという話があります。中国や台湾は時間軸を長く捉えるので創り出す時間に余裕が感じられます。ところが日本やアメリカ、ヨーロッパは時間軸が短いので長期的視点に立つことが苦手です。この長期的視点とは「永久に」近い時間軸のことであり、例えば香港返還までの99年の期間の捉え方のようなものです。99年はイギリスから見ると永久に近いものですが、当時の清国からすると99年は短い時間だったのです。99とは久久のことで中国や台湾からすると永い時間を意味するものですが、いつか訪れる時間であり待てるものなのです。
この時間軸の差が考え方や発想の差になっているので、お互いの文化や価値を理解し合えないようです。短期的ではなくて長期的視点を持って物事を考えることも、世界を相手にする時には必要かもしれません。
また国によってルールに違いがあります。相手国で物事をする場合、その国のルールに従って手続きを行うことが求められます。そのルールの価値が違ったとしてもです。ルールを決めた価値観が違うことに立腹しても進まないだけなので、ルールを守って実行することも理解し合えるために必要なことなのです。
国の文化と歴史を話し合う中で、価値観の違いがあるにしてもその国で事業を行う場合はルールに従うことが前提であることを確認しました。文化とは人の交流のことですから、理解し合えるためには顔を合わせての交流が基本です。