知り合いの経営者と懇談している時、「新しい事業を検討する時は、それがうまく行くように柱を考える必要があります。新規事業は基本的に未知の領域であり経験も知識も乏しいので、事業計画は重要です。見通しが立つ場合は進出することを考えますが、見通し、つまりイメージが湧かない場合は進出を見合わせます」と話してくれました。

つまりコロナ禍だから事業領域を転換しようと思っても、見通しが立たない場合は進出しても失敗する恐れがあるということです。極めて賢明なことであり、「餅は餅屋」「蛇の道は蛇」と言われるように、専門分野以外のことに挑戦することは冒険に近いものがあるのです。自分にとっての新規分野でも、既にその分野でビジネスを行っている事業者がいるのであって、そこと戦うことになるのですから、事業計画での見通しを立てることは必要条件です。

これは新規事業に進出することの相談を受けた時の経営者の話です。続けて「私の持っている会社を譲ることは可能ですが、好意で譲ったとしてもノウハウがないことから事業展開に行き詰った場合、その時になれば私の好意を忘れてしまって『あの人に無責任な状態で会社を持たされた』と思うと思います。そんなことになるのは嫌ですから、私の経験を伝えると共にあなたの事業展開の考え方を聞かせて欲しいと思うのです」と伝えていました。

このような話はよくあることです。紹介人とのつきあいによって好意で譲ったものが、後に失敗した場合、好意を持って譲ってくれた人を逆恨みすることは珍しいことではありません。あくまで自己責任ですから恨む筋合いはありません。しかし事前に予測できることなので、後々のことを考えて、新規分野におけるリスクを伝えているのです。相手が業界のことを理解した上で譲ることを考えてくれていることが分かります。

「片桐さんからの紹介だから」と言って、大事な会社を「譲っても良い」と考えて対応してくれているので、そのことに感謝していますし、「依頼したのはあなたですから責任はそちらにありますよ」と責任の所在を明確にしている気配りを感じます。

協議事項は最初に詰めておくことが肝心で、後々まで良い関係を続けるために必要な話し合いだと思います。紹介者に対して、新規事業の内容を丁寧に説明してくれたことに感謝しています。

コロナ禍の影響で、東京本社の会社の和歌山営業所が令和3年7月に撤退しています。ここで勤務していた従業員の皆さんは、他の営業所への異動、または退職を選択することになりました。それからも和歌山市で生活をしたい方は退職したようです。和歌山市のことが好きな皆さんが仕事よりも和歌山市での生活を優先して残ってくれたことは嬉しいことですが、今後の皆さんの仕事が必要となります。失業保険で60日間はお金の支給がありますが、それ以降の生活のために仕事が必要なので、友人や知人を頼って探しているところです。

幸い友人に恵まれたことから就職先を探す段取りを進められていますが、そうでない人もいると思います。ご縁や巡り合わせの不思議さを感じますし、こんな時に助け合える関係にあることを嬉しく思います。

一昨日、歩道のタイルが浮かび上がっていたため歩行者が躓いて転倒したことを知りました。現場はタイルが浮かび上がっていることから段差が生じ、歩行者にとって危険な状況にありました。早速、現地調査に向かい、当該箇所にカラーコーンを設置して安全を確保しました。その時は補修には時間が必要と見込みましたが、原因を調べてみたところ街路樹の根が歩道の下に伸びていたことからタイルを押し上げていたことが判明しました。原因が分かり「時間をかけることなく対応する」方針を固めてくれたことから、本日、タイルを浮かび上がらせた原因となっている根を切り取り、地面を整地した後、タイルを貼り直して補修作業を完了させてくれました。

知らせてくれた歩行者が転倒してから、二日間で補修を終えることが出来ました。迅速な歩道の補修をしてくれた担当の皆さんに深く感謝しています。情報に基づいて現場調査を行い、歩道の安全を確保するために即座に補修処置してくれた職員の皆さんにお礼いたします。

経営者の方が「コロナ禍において事業意欲を維持するためパソコンとフィットネスクラブに通っています」と話してくれました。じっとしていると意欲が低下するのでパソコンレベルを高めることと身体を動かすことに取り組んでいます。あくなき事業意欲の継続性を感じます。

ここで興味深い話がありました。「最近のスクールやフィットネスクラブは楽しく学べるようにプログラムされています。楽しくない、辛いと思うと続かないので、心理学を取り入れて楽しくレッスンが出来るしくみを取り入れているのです」という話です。

辛い練習に耐えて能力を高めるのは昭和の時代のやり方であり、楽しく続けられるように工夫しているのが令和の時代です。比較してどちらが良いかと言うと、楽しく続けられることが正解だと思います。