活動報告・レポート
2021年10月21日(木)
演説

皆さん、こんばんは。お仕事帰りの途中、集まっていただいたことにお礼申し上げます。今日、少し時間をいただいて、皆さんに話をさせていただきます。

「三日坊主」。小学校の時に先生から教えてもらった言葉です。三日続けた後は止めてしまう。一週間続いてもやめてしまう。小学校の時に聞いたこの言葉は、元来、怠け者の僕に刷り込まれているのか分かりませんが、続けることの難しさを伝えてくれる言葉です。小学校の時、対立する言葉として「継続は力なり」も教えてもらいました。継続することが成長につながるので、人にとって続けることは大事なことですよ、という教えです。

継続することの難しさは、大人になって実感することが多々あります。継続できる人は信頼できる人であり、そんな信頼できる人に物事を託すことができるのです。ですから周囲に継続している人を見付けたら信頼できるので、要件を頼むと良いと思います。

さて本日は二つの事例を皆さんに伝えます。

ひとつはコロナ禍で困っている飲食店の皆さんへの対応です。営業時間短縮、時短営業の要請があり、それに伴う協力金や支援金が支払われました。しかし緊急事態宣言が適用されていない都市では受けられずに不利益を被っていました。確かに政府は休業要請の見返りとして協力金の支出を行いましたが、適用される都市は決まっているので和歌山県の飲食店はとても困っていました。多くの飲食店の方は与党に「和歌山県も経営の厳しさは同じなので適用して欲しい」とお願いを繰り返していました。しかし政府で決めた支援対策なので、それ以上の上積みや要請はできないでいました。感染症対策で困っている方々が現実にいる。一方では協力金が支払われているのに、片側では支給されない事態が和歌山県にはあったのです。

できるできないは別として「感染症の影響でお客さんが減少して、経営的に困っている飲食業界からの要望があれば、権限者に理由を付して要望を行うこと」が政治家だと思います。皆さんの意見を聞いて心で伝えることが政治家の役割です。

政府が決めたことだからそれに従うのは違うと思います。わが国は民主主義国家ですから、法改正も取り扱いを現実に即したものに変更する、または解釈することはできるのです。政府が決めたことだから従うべきで、それ以上のことは無理と決めつけるのであれば政治家はいりません。

結果を出せるかどうかは分かりませんが、その時の民意を基に提言する行動を取ることは政治家としての資質であり誰にでもできることではないのです。権限者に対してモノを言うことは難しいことがありますが、しっかりと伝えたいことを伝えてくれる人が政治家だと思います。

もうひとつが先の六十谷の水管橋事故への対応についてです。和歌山市北部で断水が発生して、多くの方がトイレやお風呂、生活にお困りになりました。この時、地方議員と国会議員の役割は全く違うものになります。

地方議員は状況を把握して困っている現場に向かいます。困っている現場とはポリタンクを持って行けても帰り道は重くて運べない人、高齢者の方々、障がい者施設の方々、そして貯水槽によって水が供給されている市営住宅の皆さんなどです。現場に飲料水や生活用水を運び直接、皆さんと接する支援をするのが地方議員です。そこで皆さんの声を聞いて議会で反映させる取り組みを行います。

国会議員の役割は違います。給水車の要請を行うこと、他からの応援を依頼すること、そして仮復旧のために必要な措置を求めることなどです。ここで勘違いをする場合があります。水道を届けることは行政の役割です。行政の役割は私達の生活を守ることですから、災害や生活に直結する重大事故が発生した場合は、何が何でも対応します。水道が供給できない事態に陥った和歌山市を放置することは絶対にないのです。

「あの人から要望されたからやる」「あの人から要望されたのでやらない」ような行政はあり得ません。わが国は民主主義であり、水道は行政が担当しているからです。議員として現場の声を、気持ちを込めて届けること、復旧につなげることは当然のことであり、行政機関がそれを選別することはあり得ないことです。

だから現場の声を聞くことが出来て、その声を届けるための行動を取れる人が政治家として相応しいのです。選挙とは、そんな政治家を選ぶ有権者の行為です。

皆さんの気持ち、思いを投票行為に託してください。私達の代表を選ぶのですから、私達の声を聞いて行動できる政治家を送り出して欲しいと思います。ありがとうございました。

感染症への対応と水管橋事故への対応を事例として演説をさせていただきました。集まってくれた皆さんに感謝します。ありがとうございます。

終了後、皆さんから嬉しいメッセージをいただきました。

  • 「一緒に参加した母は、『片桐さんほんままっすぐで優しくてほんまええ人やわぁ』そればかり壊れたテープレコーダーみたいに言っています」
  • 「片桐さんの演説、力がこもっていました。信頼できる人に声をかけました」
  • 「今回も片桐さんのお話しが一番聴きやすくて印象に残りました。和歌山市の力を高めてくれています」
  • 「片桐さんの演説。感動しました。固い絆を感じました」
  • 「お疲れさまでした。素晴らしい演説をありがとうございました」
  • 「聴かせてもらいました。とてもうまく演説されるのですね。滑舌も声も姿勢も良いですし、親しみもありました」
  • 「片桐さんの演説は100点ではなかったですよ、120点です。本当に素晴らしかったです」

皆さんからのメッセージは励みになります。感謝申し上げます。