コロナ禍における和歌山市内の観光について意見交換を行いました。コロナ禍で観光客は減少しているようですが、自転車の貸し出しは減少していないことを知りました。観光に来たお客さんが自転車を借りて市内を周遊する行程の需要があるようで「毎日需要がありますが、特に土曜日、日曜日は電動自転車とスポーツタイプの自転車は予約で埋まっています」という話です。
少人数での観光と自転車で市内を巡る行程の需要があることから、近隣府県から和歌山市を訪れた方々が手軽な自転車での周遊を楽しんでいるように思います。近くで手軽に、そして少人数で観光地を巡る「コロナ禍らしい」観光の需要が浸透しているようです。懇談している時にも二人連れのお客さんが「自転車をお願いします」と来てくれました。
職員さんは「今日、雨天のため少ないのですが、毎日、たくさんのお客さんが来てくれています」と説明してくれました。
そして観光協会には「陸奥宗光伯と歴史、文化、教育、芸術、生命」のポスターが掲示されチラシも置いてくれていました。「故郷の偉人の講演会開催は素晴らしいことだと思うので協力しています」と話してくれたように、地元から故郷を盛り上げてくれていることに感謝しています。
観光協会を訪れる前、街中でも「陸奥宗光伯と歴史、文化、教育、芸術、生命」のポスターを見かけました。故郷の偉人の講演会を応援してくれる皆さんが増えていることを嬉しく思います。
参考までに「紀の国わかやま文化祭2021」の主催は文化庁、厚生労働省、和歌山県、和歌山県教育委員会などですが、この講演会には文化庁から鍋島豊文化財第一課長が「陸奥宗光伯の生きる力を教育にどう活かすか」をテーマに講演してくれる予定です。
文化庁から和歌山市に来てくれて、故郷の偉人の講演を実施してくれることは光栄なことであり、和歌山県にとっての誇りだと思います。
このように観光協会では観光地の案内と共に文化事業にも理解を示してくれ、訪れる方々に案内をしてくれています。この地元を誇りに思って案内してくれる活動も素晴らしいことだと思います。
水管橋崩落事故の際に、昼夜を問わずに飲料水と生活用水の配達をボランティアで活動してくれた団体を訪ねました。皆さんのボランティア活動によって、困っている多くの方を支援できたと思っています。共助の精神に基づいて自主的にボランティアを行い、決して多くを語らない皆さんの姿に感動しています。むしろ「巨大地震や津波が襲ってきた時の予行演習になりましたから」と、被災された方もボランティアの方も今回の事故を前向きに捉えてくれています。
今回、和歌山市でボランティアの皆さんの暖かい気持ちに触れた方もたくさんいると思います。
これは地域力であり災害に対抗する防災力になると思います。防災力とは行政の強さと共に、地域の方々の助け合いの意識と行動力を組み合わせたものだと思いますから、今回、身近な人との活動を通じて、そして結果を振り返って「徐々に力がついている」と感じられています。
今回のボランティア活動を振り返って話し合うことが出来たのは、どちらも飲料水の配達などの行動をしたからです。同じ意識と行動をしたことから振り返ることができています。結果を振り返って将来に備えることは、モノの準備と意識づけの両面で大事なことだと感じています。
コロナ禍の影響で7月、8月、9月の三か月のうち一か月でも、前年、または前々年と比較して売り上げが30パーセント以上落ちている事業者に対して、和歌山県から支援金が給付されます。現在、申請を受け付けているところですが、本件に関して飲食店を始めとする事業者に説明をしているところです。
多くの事業者は売り上げが落ちていることから対象になると思いますから、支援金制度に感謝してくれていることが分かる表情を見せてくれています。対象となる皆さんには、是非、活用して欲しいと思います。