活動報告・レポート
2021年10月11日(月)
決算特別委員会
決算特別委員会
決算特別委員会

和歌山県議会の決算特別委員会が開催されました。同委員会委員として出席し、当局と質疑を交わしました。

  1. 子ども食堂支援事業補助金について
    コロナ禍にあって利用者が増えているようですが補助額が予算の約1/3、利用者は7事業者になっていることから、制度利用の呼びかけが足りなかったのではないかと感じます。
    また令和2年度から調理器具に加えて、学習用教材の購入費用も支援対象になっていることから、更なる周知が必要であることも伝えました。資料によると、学習用の問題集や地球儀、ボードゲームなども支援対象となっていますから、事業者に周知することで子ども食堂が学習の場になることも期待できます。
  2. 人工呼吸器利用者の電源確保事業補助実績について
    コロナ禍でお困りの家庭もあるので制度を周知してくれることを要望しました。医療機関に補助を行い、必要としている人に病院から貸与する方式をとっています。
  3. 洋上風力発電調整に関わる費用について
    ゾーニングマップ作成の委託費用として約1,990万円支出しています。委託先はどこになっているのか。成果物の事業者向けの説明を行っていますが、事業者は何社参加しているのかを確認しました。和歌山県の事業に対する参加意欲がある事業者が多いと思うので確認したところです。
    加えて令和2年度の結果を令和3年度にどうつなげているのか。和歌山県として「やろうとしているのか」「やらないでおこうとしているのか」も質しました。
    質疑を総括しての僕の意見は次の通りです。

    国を挙げカーボンゼロを目指しているので、和歌山県もカーボンゼロの大規模電源の開発に乗り出す必要があります。洋上風力はその候補となる大型電源であり、太陽光や風力とは出力が異なります。和歌山県には大型電源がありましたが、現在はその火力発電所の規模が縮小になっているので、エネルギーバランス、そしてエネルギーセキュリティの観点から県内に大型電源が必要だと考えています。先の水道橋の事故でも分かるように、系統が弱いと安全な県土につなげられません。

    和歌山県内にエネルギーは必要ですから、自前のカーボンゼロの大型電源を持つべきです。

    全国を見渡しても千葉県や秋田県、長崎県などは県が地元調整などを主導していることから、実現に向かおうとしています。和歌山県の推進力は分からないので、やるのかやらないのか明確にすべきですし、繰り返しますがカーボンゼロは国策でもあるので和歌山県として推進してくれることを期待しています。

  4. 水道施設整備指導事業について
    和歌山県が「市町村水道事業者の安定供給のため水道施設の耐震化整備や管路更新等への助成および指導監査を行った」とありますが、今回の和歌山市内の六十谷水道管事故が発生したことに関して、県の指導監査とはどのようなものだったのかを質しました。
    和歌山市は中核市であり厚生労働省の管轄となり、和歌山県は事務手続きなどの指導だけと聞きました。和歌山市全体の水道管の老朽化状況は把握できる立場にないため、深く関与できないということです。しかし和歌山県の「令和2年度主要施策の成果」では「助成および指導監査を行った」とその成果を記載しているので、事務手続きだけではなく老朽化対策に関しても相談に乗り指導や監査をしてくれることを依頼しました。
その他
  • 後援会長と総選挙や県政の課題などに関して協議を行いました。また地元の課題についても話し合いました。水路の改修や道路の狭隘の問題。田畑の雑草が茂っているため近隣の迷惑になっている問題などの対応を協議しました。
  • 企業誘致に関して会議を行いました。現在、熊本県での企業誘致が話題になっています。ソニーが外国企業と共に半導体工場を建設する計画についてのものです。日本にとって待望久しいことなので明るい話題です。