活動報告・レポート
2021年10月8日(金)
県議会IR対策特別委員会
県議会IR対策特別委員会

和歌山県議会IR対策特別委員会に出席してきました。特別委員会委員として出席して、他の委員と共に当局と質疑を交わしました。

1.まずこれまでの経過を記します

  • 令和3年6月2日。クレアベストを優先権者候補に選定。
  • 令和3年7月20日。クレアベストを優先権者に選定。
  • 令和3年8月25日。クレアベストと基本協定の締結。

和歌山県はクレアベストと協定を締結して、現在区域整備計画を策定しています。

2.実施運営体制は次の通りです

クレアベストニームベンチャーズ株式会社がSPC(IR施設の設置運営事業者)に出資、構成員を集めて、事業主体となります。現在、カジノ事業者としてシーザーズが連携を発表しています。但し、SPCに出資するとは発言していません。また宿泊施設や送客施設などの事業者は業務委託をする予定ですが、現時点では非公表となっています。つまりクレアベストニームベンチャーズ株式会社は投資会社のため実務はSPCに参画する事業者が担うことになります。事業を担う構成員が分からないまま審査を通過して候補者として選定されていたことになりますから、どんな審査をして決定させたのか不安を感じます。

また和歌山県はクレアベストの信用調査を行っていないこと、和歌山県としてこれまでエディ・ウー氏と直接会ったことがないことも判明しました。

3.経営について

代表取締役はエディ・ウー氏で、令和3年8月25日に就任しています。つまり基本協定を締結した日に代表取締役に就任していることになります。和歌山県との基本協定の締結は前経営者が行っており、締結の当日に代表取締役が交代するという、常識的には理解が難しい状況で契約していたのです。なお役員は3名、従業員は4名の合計7名の日本法人であることも分かりました。4,700億円の投資額ですが、非公開で株主や保有資金が不明、経営者が数名、従業員も数名の会社が投資できるのか、事業主体になり得るのか疑念があります。

県と基本協定を締結したことから企業価値が上がるので、前経営者は株式を売却したのではとの疑念があります。また上場していないことから資本金や売上高は非公開なので、会社の実態が分からないのです。

金融機関からのSPCに対する融資は現時点では不明とのこと。SPCの構成員によって判断されることになります。そのため信頼できる企業や日本企業の参画が必須だと思えます。

4.今後のスケジュール

  • 令和3年11月上旬。有識者会議を開催します。
  • 令和3年11月25日〜12月24日。パブリックコメントを募集します
  • 令和3年11月25日以降。和歌山市内で7か所。振興局単位で7か所の合計14か所で公聴会を開催します。
  • 令和3年12月。県議会IR対策特別委員会を開催します。区域整備計画の原案について協議を行います。
  • 令和4年1月中旬。IR対策特別委員会を開催します。
  • 令和4年2月。県議会IR対策特別委員会を開催します。議案「区域整備計画案」について審議を行います。
  • 令和4年4月28日までに国に対して区域整備計画を申請します。

特別委員会で示されたデータと僕の質疑の一部については以上です。質疑に関しては後日、議事として掲載します。

その他
飲料水配布

水道管事故の仮復旧は今晩中に終えて明日から供給が再開されるため、飲料水配布のお手伝いは一応、今晩で終了します。但し、復旧状況如何によっては変化があると思い車に飲料水を積み込んでおきました。これで明日も対応が可能です。

飲料水の配達
  • 学校教育に関して会議を行いました。生徒が主役となるのが学校ですから、教育のあり方について話し合いました。
  • ライオンズクラブガバナー公式訪問に出席しました。新年度の活動方針などの説明を聞かせてもらいました。またライオンズクラブは、今回の水道管事故に伴う飲料水提供などの物資支援を行ってくれました。社会奉仕活動に感謝しています。