活動報告・レポート
2021年10月6日(水)
水道管崩落
水道管崩落
水道管崩落

東京の都市開発コンサル会社の友人から電話をいただきました。

「和歌山市で起きた水道管の崩落のニュースを観ました。橋に架けてある水道管が落ちる場面は初めて見ました。技術者からするとこんなことはあり得ないですね。施工が不味かったのか点検をしていなかったのか分かりませんが、あり得ないことです。

あり得ないことが起きてしまった限り原因を追究する姿勢が求められます。

全国で初めての事例なので十分に原因追究をしなければいけないと思います。和歌山市では調査のための委員会を設置したようですが、『なあなあ』で済ませるべきことではありません。施工者のミスなのか点検者の見落としなのかを追究すべきです。きちんとしなければ報告の段階でも和歌山市は笑われることになりますよ。今回の事故は現実問題として発生することがないものです。それが起きているのだから原因を確定させるべきです。

もう一つの問題点は、河川を横断する水道管はひとつだったということです。本来であればリスク回避の観点、危機管理の観点から二系統を準備しておくべきです。配水が一系統というのは信じられないことです。こちらではそのミスについても話しています。水道管が二系統ないことは市の責任であり、人的災害だと言えます。最低限、県庁所在地の市ではこんなことはないでしょうね。河川を横断する水道管が一系統だけだったことも、こちらでは驚いている出来事です」と話してくれました。

付け加えて「和歌山市は平和な市ですが、へんてこな事件が起きるところですね。今回の水道管が落ちた事故による断水、昨年の花山交差点の水道管事故と断水の危険性があったこと。和歌山市塩屋の拳銃発砲事件、台風第21号の影響による県工業団地の水没など、大きな事故が発生していると思います。災害への備えや老朽化対策などをしていたら、これらは未然に防げた事故だと思います。和歌山市固有の事故のようにも思うので、危機管理体制の検討や先送りしていた水道管の老朽化対策に本気で取り組むべきです。

もうひとつ、建設費に100億円を超える予算を支出した新しい市民会館が完成すると聞いています。安全で安心できる生活を支えるインフラを疎かにして新しい市民会館を建設することも珍しい取り組みだと思います。

見えないところを大事にしなければ、安全で安心できる市民生活は成り立ちませんから、市は発展しないですよ。都市のあり方を考え直す必要があるのではないでしょうか」と伝えてくれました。

今回の水道管の崩落事故は全国ニュースとして報道されています。和歌山市にとって好ましいことではありませんから、これを転機として災害に強いまちづくり、インフラ整備の整ったまちづくりを考えたいものです。

支援の言葉

貯水場の近くにお住いの方から電話をいただきました。

「関西各地から集まってくれた給水車の出動する光景を見て涙が出てきました。こんなに多くの給水車が和歌山市に来てくれて支援してくれていることに感動したからです。河川敷を散歩している時に大阪ナンバーや京都ナンバーの車を見て『本当に有り難いことだなぁ』と思いました。

この給水車の支援要請は知事や和歌山市長が要請したものだと思いますが、是非ともお礼を伝えて欲しいと思います。関西から応援に来てくれていることに感謝しています」という内容です。

早速、給水車を見て涙を流してくれた市民の方がいることを和歌山市に伝えました。職員さんから「本当に嬉しいことです。こんな事故を起こしたことで厳しいことを言われていますが、励ましの言葉や温かい言葉があるから頑張れています。この話も有り難いことです。ありがとうございます」と伝えてくれました。善意は伝わりますし、市民の方の気持ちも届けられたと思います。まずは仮復旧に向けて支援の言葉を届けて欲しいものです。

その他

夜、今日もボランティアの現場にいってきました。明日のボランティアに備えて飲料水を車に積み込みました。朝から出動可能な状態にしています。朝から夜までの皆さんの頑張りに感謝していますし、「片桐さんが来て手伝ってくれていることや励ましてくれるから私達も頑張れます。現場に来て手伝ってくれて発信してくれているから励みになるのです」と伝えてくれました。有り難い言葉です。