活動報告・レポート
2021年10月4日(月)
断水への対応

和歌山市内、紀の川の北部地域で約6万世帯の水道の供給が止まっています。昨日、午後4時ごろに六十谷水管橋の水道管が落下して水道の供給ができなくなっているからです。昨日からこの断水への対応をしていますが、6万世帯の皆さんの生活への影響と復旧時期が不確定だったこともあり、対象地域の皆さんの不安が膨らんだ一日になっています。

勿論、飲料水やポリタンクの手配を行って対応しているところですが、影響が大き過ぎてできることは限られている状況です。呼びかけに応じてポリタンクの提供をいただいたことや、給水のため障がい者施設に行ってお手伝いなどを行いました。

和歌山市内は勿論のこと、周辺市などでも飲料水とポリタンクの在庫がなくなり、非常に困った事態になっています。家庭や施設で準備できなかったのは「水道管の落下に伴う断水の広報」が遅かったからだと思います。

昨日の問い合わせは「和歌山市の広報が遅過ぎる」「行ってから水を貯めようとしたけれど、もう赤茶色の水になっていた」「和歌山市に電話してもつながらない」「インターネットもつながらない」などの意見でした。

つまり情報の伝達が遅かったため、各自で対応ができなかったということです。情報を得た家庭はスーパーやホームセンターなどに買い出しに出たようですが、高齢者や障がい者の方々には届くことはありませんでした。困っている人のところに届けられない状況があったことに心が痛みます。また障がい者施設の方からは「明日の朝食がつくれない」「入居している方のトイレが困る」「明日からのお風呂の対応を検討している」などの声が届けられました。

施設の対応が遅れたのは断水の情報の遅さから来ているものであり、しかも給水車は学校などに行かなければならないため、施設の職員さんだけで入居者全員の必要量確保の対応はできません。日常の仕事に加えて給水に人を割くことは物理的に不可能なのです。

そこで対応チームを結成して給水用タンクと水、ポリタンクなどを用意して同施設に届けました。300リットルの水を給水してお風呂に貯めて明日からの施設での生活に備えました。

また呼びかけに応えてくれた皆さんからのご厚意により、富田の水も届けることができました。

断水への対応

これで日常生活への備えを行うことができました。但しお風呂に水を貯めたことから使えないので、入居者の入浴は協力してくれる福祉施設の浴室を使わせてもらうことの交渉を行い、今日から使用できることになりました。また断水中は調理できないため、食事はお弁当で対応することができました。

非常時に善意の人の心が身に染みる行為が訪れます。今日、断水対応チームを組んで、一緒に困っている人への対応と行動ができました。小さな行動に過ぎませんが、生活に必要な、飲み水、そして備えるためのポリタンクなどを届けることができたことは、行動によって得られた小さな誇りに思っています。

同時に行政の断水への対応や復旧見込みなどの情報を迅速に提供してくれたことにも感謝しています。情報があったことから、対象となる皆さんがお困りになると思われる期間を想定して対応することができました。断水を辛抱する期間が分からない、復旧の目途が立たない情報だと必要量や周れる箇所が確定できないので行動できなかったと思います。

断水への対応

非常時は迅速な情報提供が必須です。それがなければ行動ができない、または的確な行動になっているか分からないからです。明日に仮復旧できるのであれば確保する水の量は少なくて済みますし、長期化するのであれば思っている以上にポリタンクが必要となります。また障がい者施設などへの給水の頻度も変わってきますから、当然、仕事の段取りも違ってきます。

急ぐべきは仮復旧とそれまでに必要な水の手配です。そして高齢者や障がい者への心ある親切な対応が必要となるので、行政の思いやりが試されます。行政に届かない声を聴けること。それが心ある行政か、そうでないかの分かれ道となります。そのことは困っている人への給水のために行動している人は見抜くことができます。