活動報告・レポート
2021年10月1日(金)
退職の日
退職の日
送別会

人生の中の節目になる一日を迎えました。いよいよ会社を退職する時を迎えました。住み慣れた場所から去ることは寂しいことですが、一度は通る道なので受けいれる他ありません。でも温かい皆さんに囲まれていたお陰で幸せな毎日を過ごさせていただいたことに氣づきます。日常交わす言葉、雑談、笑い声、相談事項など全てが意味のあった出来事であり、全てが体と心の中に積み重なっていたことに氣づいています。全ての出来事が現在の自分を形作ってくれていたのです。

これまでを振り返ってご縁のあった方々に感謝の気持ちを抱かずにいられません。社会も仕事も何も知らないばかりか才能にも能力にも恵まれていない僕を、ここまで成長させていただいた会社と言う器にただただ感謝しています。仕事とは人生に必要な全てのことを教えてくれますし、人として育ててくれます。

社会の厳しさ、基本が大事なこと、人との関係を築くこと、色々なタイプの人との接し方、人の温かさ、思いやり、受けたご恩の返し方、職場と後輩に足跡を残すこと、優しさと厳しさ、感謝の心、同じ仕事はないこと、挑戦する姿勢、後輩を育てること、些細なことが大事なこと、言葉が大切なこと、挨拶は潤滑剤であること、繰り返すことが成長につながること、競争社会で生きることを学ぶこと、小さなことの積み重ねが成果になること、議論を交わすことで形が見え始めて内容が深まること、形に残る仕事をすることなど、あげるとキリがないほどです。

仕事を通じて人は成長していくものであり、喜びや悔しさを感じながら優しさと強さを身に付けて行くものだと思います。そしてお世話になった方々への感謝の気持ちを持つことが、人として何よりも大事なことなのです。皆さんには、幸せな日常をプレゼントしてくれたことに感謝しています。

皆さんにこれまでのお礼の言葉を伝えました。ここで話をする最後の言葉になります。

仕事中に時間を取っていただいたことにお礼申し上げます。これまでのこと、皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございます。

最初に一つの事例を紹介させていただきます。一昨日の朝、会社に入った時、「片桐さん、健康診断を受けていないですよね。どうしますか」と挨拶の中で尋ねられました。僕は「もういいですよ。時間が限られているから、自分で受けますから」と答えました。そうしたところ「できれば受けてください。これからもありますから健康管理をしておいてください」と再三、要請してくれました。この気持ちに接したことから「では受診します」と答えたところ、直ぐに医院に電話をして「今直ぐ行ってください。直ぐに受診できますから」と調整してくれたのです。

健康診断を促してくれた金剛さんと津村さんに感謝しています。言いたいことは、人の心に残る仕事をすることです。もしかしたらお二人は当たり前の仕事をしただけかも知れませんが、自分のことを想って接してくれたことが心に残るのです。人の心にプレゼントをすること、これが仕事だと思います。

こんな仕事をしてくれることは凄いことですし、お医者さんは「あの会社は社員を大切にしている良い会社ですよ」と話してくれたように、心で仕事をしていることが分かるものでした。この精神で仕事を続けて欲しいと思います。

もうひとつ伝えたいことがあります。社会は「私は関西電力の〇〇です」と名刺を出すだけでぐっとレベルを高く見てくれます。つまり今から打ち合わせを行う仕事のレベルが高いと考えて対応してくれるのです。ハードルを上げてくれること、アドバンテージです。それはこちらも高いレベルで話し合い、提案する必要があるので、結果として仕事の質が高まるからです。期待値が高いところから入る仕事はレベルが高まるのです。

心がけておくべきことは、相手が設定している期待値よりも少しだけ上を行くことです。期待値を上回ることは質を高めることですし、それは自分の成長につながります。相手の思うレベルが高くなる環境を会社は作ってくれているので、それを超える仕事をして欲しいと思います。

あっ。もう一つ言い忘れました。とても大事なことです。僕も今頃になって氣づいたことです。

仕事上での人とのつきあいには三つあります。一つは会議、打ち合わせなどオフィスや会議室で行う仕事の関係です。二つ目は夕食会です。会議を100回行うよりも一度懇親会をすることで親密度や信頼は格段に高まります。ここまでは皆さんも知っていると思います。

夕食会よりも信頼関係が築ける方法があることを教えてもらったので伝えます。それは一緒にお茶をすることです。僕はこんな簡単なことに氣づかないでいました。懇親会は日時の予約をするなど、予定を組んで会うことですが、お茶をすることは突然、相手に電話をして「今から会える」「2時半に行くから」と伝えます。相手も忙しいですから親しくなければ「今からの時間は無理です」ということになります。

ところが親しい関係を築いていると内心「忙しいけれど少しだけでも会う時間を取ろう」と思ってくれます。突然の誘いに対応してくれる人とは信頼関係を築けているということです。親しくない人に電話をしてお茶を誘ってみてください。突然の誘いに応じてくれる人は少ないと思います。皆さんに伝えることは、仕事をしていくうえで多くの人とこの関係を作ってくださいということです。これは僕が電話をした時には是非「対応して下さい」という意味で言っているのではありません。

最後になります。皆さんにメールで伝えたことですが、僕は二つの好きな言葉があります。 高校時代から思っている「明日は今日より素晴らしい」です。これまでの約40年間を通じて「これは正しいことだった」と確信しています。もうひとつが「微差は大差」です。毎日、小さなことを積み重ねていくことが、年月を経るとやがて大きな差になっていることです。これも40年間の仕事の結果、証明できたことです。

これで終わります。長い間、本当にありがとうございました。皆さんに心から感謝申し上げお礼の挨拶といたします。ありがとうござました。

送別会

そして送別会でもたくさんの言葉をいただきました。送別会の最後に先輩から挨拶を受け取りました。

送別会

片桐さん、長い間、お疲れさまでした。片桐さんの良いところは人の話をよく聞くことです。それも間口を広げて多くの人の話を聞いています。このことが行動力につながっているのです。行動するためには何かが必要です。それが人の話を聞いて解決するために行動することにつながっていると思います。人の話を聞いて行動する。これは歴史の人物である坂本龍馬と同じです。

少し違うのは、優しくて包容力がある行動力を持っている龍馬だと言うことです。この行動力が信頼されることにつながっていると思います。

僕は人事の仕事をしていたので、片桐さんの節目の場面を良く知っています。アメリカ研修会に行ってもらったのは「片桐さんだったらアメリカでやってくるだろう」と思ったからです。世界リゾート博と南紀熊野体験博に派遣したのは「片桐さんならやってくれる」と思ったからです。期待通りに見事にやり遂げてくれました。負担をかけたと思いますが、期待通りにやり遂げてくれました。これからは議員一本で頑張ってくれると思いますが、健康に気を付けて、今後、どこを目指すのか分かりませんが、これからも応援しています。お疲れさまでした。

心温まる言葉をかけてくれました。

いつもと違う朝を迎え、いつもと同じ一日なのに違う空気を感じ、いつもと同じ温かい励ましを受けました。当たり前の一日が皆さんのお陰で変化をして特別な一日になりました。こんな一日を過ごせたことは幸せですし、特別な一日をいただいた皆さんに感謝しています。これから恩返しの毎日が始まることを楽しみにしています。