活動報告・レポート
2021年9月28日(火)
県議会閉会
県議会閉会

当局から提案された全ての議案の審議を終えたので、最終日となる今日、採決を行い、それらを全て可決して令和3年9月県議会定例会が閉会となりました。

今回は感染症対策と飲食店などサービス事業者への支援金の支出、そして感染症が収まった後に実施する「和歌山リフレッシュキャンペーン」の補正予算などを可決して、感染症が収まった後に備えることにしています。

今回の県議会を通じて感じている県政の主な課題として、次の9項目を挙げたいと思います。

  1. 新型コロナウイルス感染症対策として、全ての感染者の方が入院治療できる医療体制を維持すること。
    →減圧室を増床して病床を確保することとホテルの部屋を借り上げて対応しています。
  2. 飲食店を始めとするサービス事業者の支援を行うこと。
    →支援金の申請書類の作成と受付の準備に着手します。
  3. 和歌山県としてIR事業者と契約したことから、事業計画と皆さんへの説明が必要となっていること。
    →和歌山県議会として「IR対策特別委員会」を設置して対応することを決定しました。本会議で設置が決定しました。和歌山県の将来を考えてこの議論に参加するため、特別委員会委員に就任しました。
  4. 経済対策と雇用対策として企業誘致を推進すること。
    →和歌山県にとって企業誘致は生命線となるものなので、昨年から継続して県内への企業誘致活動を進めています。
  5. カーボンニュートラルに向けた取り組みを行うこと。
    →地球規模の課題ですが県として対応が必要であると認識しています。世界企業に対応するための「RE100」の工業団地設置や洋上風力発電などが対策としてあります。また再生可能エネルギーを活用した水素製造や世界で注目を集めている太陽熱発電など、全国の後追いではなくこの分野で全国をリードできる和歌山県でありたいものです。
  6. 和歌山県が持っている「地の利」を生かしてアジアの玄関口になるための対応を行うこと。
    →南紀白浜空港の国際線化とビジネスジェットの駐機場の設置を急いでいます。またビジネスジェットの活用を図るための準備を整えています。
  7. 故郷の偉人を称え顕彰し子ども達の教育に活かすこと。
    →「紀の国わかやま文化祭2021」を始めとする舞台で、故郷の偉人の学習会と講演会、シンポジウムを行います。ここでは陸奥宗光伯、小山 肆成、松下幸之助翁、小野田寛郎氏、上野精一さん、そして人物ではありませんがエルトゥールル号の物語を語ります。
  8. 民間投資が極めて少ない県なので、民間事業者から投資を呼び込むために県の魅力を発信すること。
    →地方都市では公共投資が地域経済を支えています。民間投資を呼び込むことが地域経済と雇用確保に直結します。投資してもらえる環境づくりと積極的な受け入れの推進が必要です。
  9. 人口減少に歯止めを掛けること。
    →人口推移予測などの数字から見ると、和歌山県の人口の自然減は明らかなので、これから大きく自然増に転じることはありません。社会増を目指すためには企業誘致が絶対に必要です。雇用を増やすことが定住者増につながりますから、これが最大の課題であり取り組むべきことです。

以上、県政として取り組むべき課題9項目を挙げ、対応の状況を示しました。皆さんの協力をいただきながら全力で推進していきます。

「今、やることで将来を拓くことができます」。今やっていることが2年先、数年先の姿として実現することになります。今やっていないことは数年先も実現しないので、現状のままとなります。私達の意思と熱意、行動に全ては掛かっています。