活動報告・レポート
2021年9月27日(月)
県議会
県議会

県議会では3件の人事案件の追加提案がありました。既に審査を終えた今議会の議案と共に明日の議会で採決することになります。なお、明日の議案と意見書の採決に向けて会派会合を行って方針を決定しました。

議会の合間に県政に関わる数件の要望があったので相談を受けました。

  1. コスモパーク加太用地に係る和歌山県の債務保証と対応方針について
  2. ウィズコロナの時代に即した和歌山県の経済対策について
  3. 和歌山県政のIRに関しての要望について
  4. 海洋汚染や環境問題からの廃プラスチックの処理について
  5. 労働者不足に備えた技能実習生の受け入れの問題について

県民の方々、そして都内から和歌山市に来てくれた方から話を伺いながら、対応について協議を行いました。

この中でコスモパーク加太用地に関して触れておきます。

令和15年3月31日を弁済期限として債務を分割払いにすること。そして令和15年3月末に保証義務を履行しなくてはならないことになっています。県の債務保証額は265億円で、和歌山県公社所有土地に108億円の根抵当権が設定されています。現在、年間賃借料約6億円で県土地開発公社からその所有土地の一部を借り上げていることから、毎年3月と9月の債務分割償還金に充てられています。

今後ですが、令和6年1月31日に、県と県土地開発公社の間で交わされている土地の賃借契約が満了日を迎えます。そのため県土地開発公社が独自で運用するのか、または債権者が抵当権を執行する、つまり土地を債権者に移譲されるかの対応に迫られることになります。期限が迫っている中で県の対応方針はあるのかどうかの質問がありました。

このことに関して県の対応は次の通りです。

「令和6年2月以降につきましては、調停に代わる決定の返済スキームに基づき、県土地開発公社は、令和15年3月末までにコスモパーク加太の土地を売却し、債務を返済することとなっております。県としても、引き続きコスモパーク加太の土地の売却に努めてまいります」というあっさりとしたものです。当該用地を売却する以外に返済の方法はありませんから、これまで以上の動きが必要となります。

積極的に企業に進出してもらえる受け入れ態勢を整えるべきです。期限が迫っていることから、企業に対しては和歌山県への進出を歓迎しますという見える姿勢が必要だと思います。和歌山県の熱意と努力が求められているのです。

また課題の2から5に関しては国レベル、世界レベルの課題ですから県としてできることは限られています。だからと言って国任せにすることはできません。県レベルでできることを考えて実践することが、やるべきことです。人任せ、他人任せでは大きな課題は解決できません。一人一人ができることを実践していくことが、大きな課題を解決することにつながります。個人の小さな行動の積み重ねが、やがて大きな動きになっていくのです。

また全体の15パーセントの人が動けば世の中が変わると聞いたことがあります。また市場は10パーセントを獲得すれば売れ始めると聞いたことがあります。全体の10パーセントから15パーセントの人が考えを変えて行動することで世界を変えることにつながっていくとすれば、その15パーセントの人の中に入っておきたいものです。

相談に対応して話し合っている中で考えることがありますし、課題への対応も再認識することができます。