活動報告・レポート
2021年9月24日(金)
カーボンニュートラル向けて
カーボンニュートラル向けて

和歌山県における洋上風力について要望がありました。

「世界的にもカーボンゼロへの動きがありますし、日本でもカーボンニュートラルに向けた取り組みが検討されています。その中で有望となるのが洋上風力だと思います。千葉県や秋田県、山形県や長崎県での動きがあると聞いています。他にも地点の話を聞いていますが、和歌山県での取り組みはどうなっているのでしょうか。和歌山県は事業者がスムーズに事業計画を立てられるように『和歌山県洋上風力発電に係るゾーニングマップ及びゾーニング報告書』を策定して説明会を開催していますが、その後は動きがありません。

和歌山県の今後のエネルギーの取り組みの中にも洋上風力の記述がないように思います。時代の要請はメタンハイドレードの調査よりも洋上風力だと思いますが、動かないのは何故なのでしょうか。

『和歌山県洋上風力発電に係るゾーニングマップ及びゾーニング報告書』を策定するということは進めるためではなかったのでしょうか。和歌山県こそ真っ先にカーボンニュートラルに取り組むべき県だと思います。

和歌山県の大型電源が減少されていることから、和歌山県のエネルギーの安全性確保のために新たな電源が必要になります。今もそうですが将来的にも他府県からの電源移入に頼ることになるので、生活と経済活動を護るためにも自前のエネルギーが必要だと思います。大型電源とカーボンニュートラルに向けた電源開発を行ってくれることを要望します」という意見です。

世界はカーボンニュートラルに向かっていますし、産業界でも利用できる再生可能エネルギーを欲しています。企業進出の条件として「RE100」が前提になっている時代であり、今後は更に加速していくと思います。世界的企業が取引先にカーボンゼロを達成することを求めているからです。

それに対応することが立地するための条件なので、和歌山県として対応すべきだと考えています。洋上風力発電はカーボンニュートラルに適した取り組みであり国策と合致しているものです。和歌山県として取り組むべき課題の一つだと考えています。

指摘があったのは「和歌山県の考え方が推進なのか、推進したくないのか分からない。本気なのかそうでないのか分からない」ということです。つまり「本気度が分からないところに進出も投資も行えない。それなら本気でやろうとしている県に事業として参加、進出の検討を行いたい。姿勢が分からないことには投資はできない」ということです。

ご指摘の通りで、企業の進出とは投資を伴うものです。投資を伴わない企業進出や事業計画はあり得ないことなので、県が本気にならないことには「進出も投資も検討できませんよ」と伝えてくれたものです。

このままではカーボンニュートラルに向けての大型電源の確保に関しても、他県に後れを取ることになります。つまり今は顕在化していませんが、近い将来の企業進出にも影響が生じることになります。

その他
  • 有り難いことに友人達が懇談の席を設けてくれました。これまでのこと、これからのことに関して懇談しました。「これから応援できることを考えていくのでお願いしたい」と話をいただきました。有り難い話に感謝するばかりです。
  • Tさんが訪ねてくれて「片桐さん、和歌山県の将来像を教えて下さい」と依頼があり、現在、描いている将来像を説明しました。実現させるためには計画と行動、熱意と投資の受け入れが必要となります。事業計画を策定して進めるに当たり、自己資金がなければ投資を受け入れることが必要です。資金のないところ、資金を集められないところに事業は生まれません。