和歌山文化協会茶道部役員会が開催され、今秋の行事計画について協議を行いました。まず10月3日の茶花展は計画通り開催することに決定しました。但しコロナ禍のためお茶は見合わせ、お花を生けて鑑賞してもらうことに変更しました。お茶はないけれど、おもてなしの気持ちで来賓と鑑賞券を購入してもらっているお客さんをお迎えします。
また11月2日は「紀の国わかやま文化祭2021」が開催されるので、茶道部として県外からのお客さんをお迎えするために、今秋新築される「和歌山城ホール」の和室でお茶会を行います。
この日の県外からのお客さんは数百名と聞いているので、先着順に250名の方々にお茶を楽しんでもらうことを計画しています。これだけの人数の方をお迎えするには前日からの準備が必要なので、この文化祭を迎えるに当たって二日間対応することになりました。
昨年から今春にかけての行事が計画通り進捗していませんが、和歌山県の感染症者が減少してきたことから、感染症対策を行いながら秋からの行事を実施することを確認しました。
行事には検温計と消毒液、マスクなどを用意しながら開催に向かいます。
さて残念なことに、一人の会員の方が感染症のためお亡くなりになりました。役員会の冒頭に黙とうを捧げ、これまでの功績に感謝しご冥福をお祈りしました。これまでのご活躍、ありがとうございました。
令和2年11月13日、和歌山フロリダ会とフロリダ和歌山文化協会がリモート会議を行い「合意書」を締結しています。その趣旨は次の通りです。
「日本国和歌山県及び米国フロリダ州間の姉妹州県締結25周年に当たり、和歌山県フロリダ会並びにフロリダ和歌山文化協会は、和歌山・フロリダの両県州民における文化・芸術の交流を通し、友好を一層深めることに合意する。両会は相互の信頼と経緯に基づく相互関係の促進を続け、その意義を次世代に残すこととする」。
これが「合意書」の内容です。この時締結された「合意書」に、顧問兼理事の一員として僕もサインをしています。「合意書」のサインは電子サインで、出張中に「合意書にサインをしてください。リモート会議までに双方理事、役員のサインが必要ですから」と連絡があり、車中でサインしたことを思い出します。
コロナ禍のため交流機会が減少していたのですが、「リモートを活用して交流をしよう」ということになり、締結してから25周年を迎えたことを記念して再度、新しい理事で「合意書」を締結し直して交流を始めることにしました。
そして迎えた令和3年8月17日、合意書の通りリモートによって交流を図りました。フロリダ和歌山文化協会のメンバーが現地で楽器の演奏をしてくれるので、和歌山市内のみちる保育園とリモートで結び、保育園にいながらリモート演奏を楽しんだのです。
もしコロナ禍でなければ園児がフロリダ州の皆さんの演奏を聴くことはできませんから、リモートを活用して国際交流を図れた記念すべき活動となりました。園児にとって英語の進行と演奏という少し変わった体験となり、和歌山フロリダ会のメンバーも音楽と英語を勉強する機会となりました。これもリモートの活用の賜物ですから「合意書」に基づいた国際交流が図れたことを意味しています。
何もできないのではなく「工夫をすることでできることもある」と感じさせてくれました。
その演奏会の時の写真を机などに飾れるように加工してプレゼントしてくれました。これもコロナ禍の夏の思い出となるものです。やってきたことが実績として残る。そして記憶と記録されることは次につながるものです。何もしなければ消えていくのみですが、活動したことは確実にその先へとつながっていきます。
何事も基本があって次へとつながります。「合意書」を締結していたことからリモートコンサートが実施できたのです。昨年の「合意書」締結の前に、両県州の理事が参加して一度リハーサルを実施しています。挨拶に続いて和歌山県とフロリダ州の紹介を行い、その後、意見交換を行いました。リハーサルに基づいて正式に「合意書」締結会議を行ったのです。
現在、直接的な交流は出来ませんが、リモート会議によって交流が図れていることを嬉しく思いますし、行けなくても交流が出来るものだと通信手段の進歩に感心しています。この文化交流は継続して行うことにしています。