活動報告・レポート
2021年9月21日(火)
県議会一般質問最終日
県議会一般質問最終日

県議会一般質問の最終日を迎えました。本日は4人が登壇して知事、関係部長と質疑を交わしました。この中で「IR構想における全体像について」の質疑について知事答弁で感じたことを触れます。

「チャンスがあれば藁にもすがりたい」「100パーセントの成算なくても頑張る」という答弁がありました。これはIR誘致が和歌山県にとって必要なことなので、現段階において実施計画で不確かな部分があっても推進する覚悟を示したものだと認識しました。

知事の口調から、このことは県政の他の分野にも通用する知事の県政に対する強い意思の表れだと感じました。つまり県土発展のための取り組みは、従来の行政的な「堅実」かつ「100パーセントの成算」を求めるのではなく「チャンスがあれば実行する」ことの表れのように感じました。これは従来の県政とは異なるもので、可能性がある提言や動きに対しては「やってみる」姿勢を持つべきだという意思です。

和歌山県が推進しているIRの投資額や集客見込みは、これまでの県政の取り組みの中では桁違いですから「将来の和歌山県のために頑張る」としているのであれば、将来の県土発展に資する動きに対しても同様に取り組む意思があると判断しました。

実現に至る可能性があれば「今の時期を逃すわけには行かないから出来ることから進めてみる」ことだと考えています。この知事の示した考え方に基づいて現在の計画を進めることを求めたいと思います。

事業計画などは和歌山県の意思表示をすることが推進力になりますが、意思表示しないでいると「その意思なし」と判断されます。世の中のスピードに対応する判断と行動をしないことには、大都市と比較して投資を受ける機会の少ない和歌山県は取り残されてしまいます。

投資の申し込みが殺到している県であれば慎重に検討すれば良いと思いますが、和歌山県に投資してくる事業家は少ない現実からすると、会ってみること、計画について話を聞いてみること、そしてリスクがなければ「100パーセントの成算なくても頑張る」姿勢を相手方に示すことが必要だと考えます。

他の地方自治体と同じことをやっていたら追いつけないし、競争の中から選択される可能性を求めなければなりません。和歌山県の優位性を理解してくれた上での進出計画があれば、リスクを回避したうえでその可能性に賭けてみることが新しい県政の姿になると考えます。

現代は社会のスピードが速くなり、これまでにない規模の投資も実行される世界になっています。受ける側の姿勢を変えなければ社会から、そして時代からも取り残されてしまうのは必至です。現代の世界において「100パーセントでなければ取り組まない」ような姿勢では大事な機会を失いますし、他の様子を見て後からついていくような事業はあり得ません。他がやってしまえば和歌山県が追従型で二番手の恩恵に預かることはありません。

知事の「IR構想」に係る答弁から、投資を呼び込むために県政を転換させる意思を垣間見ました。和歌山県の将来に向けて今の県政を動かすためには、知事の決断とチャンスを生かす推進力が求められます。今日の答弁は「IR推進」だけの考え方ではなく普遍性があると思うので、他の事業計画に関しても同様の考え方だと認識しています。

その観点から県土発展のための協議を更に進めたいと考えています。

その他
  • 学校教育に関しての協議を行いました。生徒が安心して勉強できる環境、そして保護者が子どもを安心して預けられる環境を作るのが学校がやるべきことです。某学校を訪問して校長先生から学校運営と遵守事項について説明を聞かせてもらいました。
  • ライブハウスのオーナーから「室内の衛生環境を整える」ことの相談を受けました。衛生管理を徹底して安心して演奏ができる環境を利用者に提供するため相談です。
  • 安全対策として必要で、念願の交差点へのカーブミラー設置について話し合いました。心から喜ぶ姿に接し嬉しくなりました。「今回は一般質問はしないのですね」と県議会に関心を持って見てくれていることに感謝しています。