県議会定例会の一般質問が始まりました。初日の登壇は5人で、主に「新型コロナ感染症対策について」と「IRについて」の質疑が交わされました。この議会も感染症対策としての医療体制を保つことと経済対策としての事業者支援が論点になる予定です。
「世界をリードする日本人を育てる」プロジェクトについて話し合いました。「日本人は凄い」「日本の技術は凄い」ことが伝わっていません。ハイテク分野や半導体分野では後れを取っていますが、医療やきめ細かな技術では日本が世界一のものがあります。子ども達はこのことを知らないのですが、それは大人が教えていないからです。教えられていないことは知識になっていないので、知らないのは当然のことです。
例えば日本製の注射器にはガラスの粉が付着していません。レーザー技術で確実にカットしているのでガラスの粉の付着を防いでいるのです。ガラスの粉は見えない大きさですし、ガラスの粉に触った経験のある人は分かると思いますが、静電気の影響で触れたところから離れないのです。注射器をカットして製造する時にこの粉が発生しないようにしなければ、注射器の中に入り込んで取れなくなってしまうのです。
当たり前のように注射器は高度な技術の結晶なのです。これは日本の品質が世界一で、他国で製造されたものの中には、ガラスの粉の付着がないとは言えないようです。日本の技術は安心と安全を万全になるまで追及していますから、高い品質を誇っているのです。
もう一つの事例が点滴の袋です。点滴の袋から落ちる水滴は多くもなく少なくもなく、一定の量で下に落ちていきます。この袋の出口の締め付け方が日本製ならではの品質になっているようです。出口の締め付けがきついと点滴は落ちませんし、出口が緩いとたくさん落ちていくことになります。絶妙の具合に保っているので安全で安心して点滴が受けられるのです。氣づくこともないことですが、点滴の袋も高い技術の結晶なのです。
日本では日常の当たり前のことですが、外国ではそうではありません。この技術を生み出している日本人の凄さを伝えることで子ども達は「日本人を誇りに思う」「日本人に生まれたことを誇りに思う」のです。日本と日本人の良さを正しく伝えることが大人の役割だと思います。
正しく伝えていないから、子ども達は日本の技術や日本人の凄さを知らないのです。
このような当たり前すぎて考えもしていないことの中に「どれだけ凄い技術が存在しているのか」「日本人の発想力と開発力」を伝えることが必要だと思いました。このような事例は知らないだけで、他にもっとたくさんあると思います。それらを掘り起こして子ども達に伝えることで「世界をリードする日本人」に成長する可能性を秘めているのです。
勿論、世界から後れを取っている技術や事例、制度疲労などを感じることが多々あります。ですが日本製の部品、日本製の機器がなければ作り出せない製品があるのです。きめ細かな技術が日本のお家芸なので、その凄さを伝えることは大切なことです。これらの凄い技術を集めて紹介することは日本の誇りを伝えることに他なりません。偉人、歴史、文化と共に技術も伝えたいものの一つです。
尊敬する経営者と話し合いました。「プロジェクトを成功させるには信頼関係に基づいたチーム力が必要です。だから悪いメンバーには外れてもらって、良いメンバーだけでチームを作る必要があります。立ち上げは地味に信頼できる少人数で進めることになります。そして人数が必要になってくるので、各分野の一流のメンバーを集めて実務に入ることになります。大型のプロジェクトになれば地方都市では経験値が少ないので、実務経験のあるメンバーに加わってもらわなければ前に進みませんから、協議しながら進めましょう」という話し合いになりました。