活動報告・レポート
2021年9月14日(火)
Wakayama Pier
Wakayama Pier

シアトルで都市開発をした時の話を聞かせてもらいました。訪れたことがないのでイメージが伝わりにくいと思いますが以下に記します。

シアトルのダウンタウンと湖を挟んだ場所に、高級マンションを始めとする住居開発を計画しました。街と開発予定地の間には湖があるので通勤や通学が問題になりました。そこで両地域を結ぶため、パワーボートを就航させて交通手段をつくりました。湖を横断する時間は約15分で、通勤通学の時間帯は約10分間隔でパワーボートを運行させたのです。

マンションからビジネス街までスーツを着てパワーボートで通勤する姿は、他ではできない体験であり、格好も良いのでこのマンションは人気の場所となったのです。

地理的に不利な場所であってもアイデアを実現させることで、逆に付加価値を付けて販売することができたのです。僕がシアトルを訪れた当時の印象は西海岸の「田舎町」でしたが、今ではマイクロソフトやスターバックスが立地するビジネスの街になっています。それどころか環境が良くて住みやすいシアトルに住んで、サンフランシスコやロスアンゼルスに飛行機で通勤する人が増え始めたのです。多くの人は大都市に住んで仕事で疲れるよりも、住環境の良い場所に住んで仕事をすることを求めています。

リモートワークがいち早く進んでいるアメリカでは自宅での仕事を基本として、週に一度か二度だけオフィスに行くことは当たり前になっています。リモートワークが出来る環境が整ったこともありシアトルに住んで、時々大都市に通勤するライフスタイルがあるようです。アメリカの国内便は安価なので都市間移動や通勤でも飛行機は利用されています。日本の新幹線のような感覚です。

話は戻りますがマンションからパワーボートに乗って通勤するスタイルが他と差異化が図れて格好良いスタイルになったそうです。

その開発の経験から「全てとは言いませんが、和歌山県はシアトルとよく似た環境にあるから人を増やせる都市環境とビジネスチャンスはあります」と伝えてくれました。和歌山市から大阪までパワーボートで通勤通学できるしくみを作り出すことで、高級住宅として付加価値がつきます。コロナ禍でもあり海を通勤通学経路として利用することも優位性を感じます。それが30分以内に収まる時間になれば実現性は出てきます。

そして和歌山市と大阪の港には「Wakayama Pier」をつくり、アメリカで見かけるような港の憩いの場所として活用を図ります。アメリカでは「Pier」のレストランに食事に来る手段はヨットと車があるようです。想像してみると海がある和歌山県に似合う光景だと思います。

生活の全てを創り上げることがこれからの地域開発に必要なことです。和歌山県は港(海)と空港(空)がありますから、これらを生かした開発が可能です。利用できる海と空は付加価値となりますから、和歌山県に住んで京阪神に通勤することが「格好良い」と思わせるような企画を考えることを話し合いました。

「こんな企画であれば楽しいからやってみたい」「和歌山県でこのような企画が出来るなら住んでも良い」の意見がありました。楽しいところに人が集まりますから、和歌山県を楽しい県にしたいと思います。

参考になるドラマとして1984年から1989年に放映されたアメリカの「マイアミ・バイス」(Miami Vice)を紹介してもらいました。格好良いアメリカの生活がところどころに描写されているようです。

その他
  • 学校教育、企業誘致、再生可能エネルギー、障がい者の職業訓練などに関する会議と協議を行いました。全ての協議を終えて終了したのは午後8時過ぎになりました。その後、リモート会議を行って一日の仕事を終えました。