活動報告・レポート
2021年9月11日(土)
現代の偉人
現代の偉人

今秋の学習会と国民文化祭での講演会に関して協議を行いました。小学生の皆さんを対象とした学習会「すばらしい先輩・陸奥宗光外務大臣に学ぶ」を開催しますが、第一部は「すばらしい先輩・陸奥宗光外務大臣」で、第二部が「宇宙教育の先駆者」と題して和歌山県の偉人である上野精一さんを紹介する講義を行います。

また国民文化祭「紀の国わかやま文化祭2021」では「陸奥宗光伯と歴史・文化・教育・芸術・生命(こころ)」講演会を計画しています。その中のシンポジウムで「宇宙教育の先駆者 上野精一」と題して話をすることになっています。どちらも僕が講師を担当させてもらって話を進めます。これは「故郷の偉人」として江戸から明治にかけての歴史的な人物を取り上げて顕彰、功績、生き様を伝えています。それは継続すべきですが、偉人は過去の人物だけではありません。昭和以降の舞台で日本のために尽くした人物も現代の偉人だと思います。

これまで偉人の功績の学習会に参加している中で「残された記録が少なくて、会ったことの記憶がない人物」を取り上げる場合、人柄やエピソードが限られていることに気づきました。学校で学ぶなど語り継がれてこなかった場合、その功績は忘れ去られてしまって、後の時代に蘇らせることは簡単なことではないと思うようになりました。

現代の偉人とも言うべき人物がいますが、時間の経過と共に功績や人柄の記憶が消えてしまうことになるのです。失われたものを取り戻すよりも継承する方が正確であり、功績と生き様を直接感じているので確かに伝えることにつながります。

そのため「宇宙教育の先駆者」である上野精一さんのことを誰かが「語らなければ」と思うようになりました。身内が語ることが最も適しているのですが、上野精一さんがお亡くなりになって日も浅く、語れる状況ではないと思っています。そこで生前に上野さんと会って話をしたことのある僕が語らなければ、「その功績はこの時代と共に消え去ってしまう」と思い、これまでも宇宙やロケットの話が出る度に話しています。

また那智勝浦町の中学校の授業も担当させていただいて「上野精一さんの功績とみんなに伝えたいこと」を説明してきました。今回は秋に偉人学習会と講演会を計画しているので、「宇宙教育の先駆者」と題して上野精一さんを語らせてもらうことになりました。

「宇宙を和歌山県に呼んだ男」と僕が信じている現代の偉人、上野精一さんを知ってもらいたいと考えています。その機会が国民文化祭「紀の国わかやま文化祭2021」であることは喜ばしい限りであり、思いに賛同してくれた主催者の方々に感謝しています。

また「陸奥宗光先生乃像建立50周年」記念事業の冊子作成についての打ち合わせも行いました。これは和歌山県誕生150年、和歌山市政130年の記念事業でもあり、令和3年が積み重ねてきた歴史を継承する節目の年であることを記録して後世に残すために発刊するものです。この記念冊子発刊に賛同してくれている皆さんに深くに感謝しています。

プロジェクト

「和歌山をもっと元気にしようプロジェクト」に関する会議を行いました。これは大阪と東京を拠点としてビジネスをしている方とご縁をいただいたことから「和歌山県を元気にする」ことを目指した企画です。和歌山支店を開設してもらって、このプロジェクトをスタートさせることになりました。当初は少人数と小予算で始めますが、軌道に乗せてプロジェクト規模を大きくしていくことを目指すことを確認しました。

「全国でやっていることなのに和歌山県で出来ていないことがあります。良い事例を取り入れることが経済振興になりますし後継者不足や担い手の育成にもつながります。その観点からプロジェクトを立ち上げたいのです」と話してくれたように、県外の人と県内の人が協働したプロジェクトとなります。

今から準備を進めているので、令和3年10月からスタートさせることにしています。

その他
  • 国家的プロジェクトに関する話し合いを行いました。スケール観があるので理解が難しい状況もありますが、参画することで得られるものがあります。小さな地方の発想ではなくて視点を変えて参画したいと考えています。
  • 尊敬する経営者と懇談しました。情報と行動によって事態を切り開いています。そこに人材と資金を投入することが実現のために必要なことです。事業推進の学びになります。