活動報告・レポート
2021年9月4日(土)
いじめから子供を守ろうシンポジウム
和歌山ビッグ愛で開催された「いじめから子供を守ろうシンポジウム」に参加しました。親学を提唱している高橋史朗先生の講演とパネルディスカッションを聞かせてもらって感動してきました。
昨年に引き続いて本講演会の前に挨拶の機会をいただき、和歌山県の「いじめ」問題と対応した事例などに触れました。助けを求めて発信している小さな声に気づくことが大事なことで、黙殺や隠すことは将来を閉ざしてしまうことになりますから、聞くことから始めることになります。
さて高橋先生の講演では多くの学びがありました。学ぶこと、感動することは日常に必要な要素ですから、良い一日を与えてくれたことに感謝しています。以下は高橋先生の今日の言葉を基にして僕の感想を付け加えて記載したものです。個人的な感想を記したもので、先生の思いと違う言葉があるかもしれないことをご了承ください。
- 感謝の気持ちを持つ人は幸福です。幸福度とは、感謝の気持ちを持っていることで感じられます。「難有り」という言葉があります。人間社会には常に難が溢れています。難があるけれどこうして毎日を過ごせていることを「有り難い」と感じられる人は感謝の気持ちを持っている人なのです。支えてくれている人がいることに気づいて、毎日に感謝できればこれから訪れる毎日は幸福を感じられます。
- 困難を乗り越える力は厳しい試練に感謝する心から生まれます。これはスケーターの羽生結弦選手がお母さんから教えられた言葉だそうです。困難に挑戦し続けていながら優雅に滑る羽生選手のスケートは感動するのは当然のことだと思いました。
- 人に親切にしている大人の行為を見た子どもは、人に親切にできる人になります。子どもは大人の真似をします。大人が人を傷つけている行為を見た子どもは「いじめてもよい」と思ってしまいます。大人が親切な行為を実践することが、子どもにとっても社会にとっても、今の日本に必要なことです。
- 「幸せのメカニズム」があります。これは慶応大学の前野隆司教授が提唱しているもので「幸せの4因子」があるというものです。それは「やってみよう」「ありがとう」「何とかなる」「自分らしく」の要素です。
自分でやってみること。感謝の言葉「ありがとう」を人に伝えること。何とかなると思って行動すること。そして人と比べ無いことは、誰でもできることであり、日本人なら持っているものです。日本人は「幸福でない」と思っている人の割合が高いと聞きましたが、日常で出来ることをやれていないということです。「幸せの4因子」を覚えて実践したいものです。 - 幸せは楽しいから感じることが出来ます。しかし楽しさは厳しさの中から生まれるものです。楽をして楽しいと感じることは本物ではなく、厳しいことを克服した経験、つまり成長を実感できることが楽しさになるのです。厳しさとはクラブの練習や学校の試験勉強などのことです。厳しい練習をやってきたから試合に勝った時の喜びがあるのです。辛い試験勉強をやってきたから良い点数が取れるのです。やらずに得たものから大きな喜びを得ることはできないのです。
- 自己肯定感を持っている人は自信があるから「いじめ」はしません。「いじめ」をする人は自己肯定感を持っていない人、つまり自信がないから誰かを「いじめる」ことによって自分を感じているに過ぎないのです。「いじめ」は自信のない人がやるものなので、格好悪い行為であることが分かります。
- 令和2年度の「子どもの将来の夢ランキング」で「おとうさんのようになりたい」が一位になっています。これは統計を取り始めてから初めてのことだそうです。この理由は、テレワークが増えて家で仕事をしている父親の姿を子どもが見るようになったことにあります。仕事をしている父親の姿を見て子どもは「格好いい」と思っているのです。仕事をしているお父さんの姿は格好の良いものなのです。働いていることに自信を持ちましょう。
- 大谷翔平選手の活躍は日本人として嬉しいことです。大谷選手が作成した「マンダラチャート」から、周囲の人やチームに支えられていることを知っているので、支えられていることに感謝する気持ちを持っています。ゴミ拾いや挨拶を実践しているのは感謝の気持ちの表れです。