活動報告・レポート
2021年9月3日(金)
県立南部高校
県立南部高校

県立南部高校の視察を行いました。新学期が始まった直後の日程でしたが「普通科」と共に「食と農園科」があるため、この特色ある学科について説明を聞かせてもらいました。

この学科には「園芸コース」と「加工流通コース」がありますが、新たに令和4年度から「調理コース」が設けられることになりました。農業科の調理コースは全国で初めてのことで、農業を知って調理師を育成するという全国に発信できる授業を行うことになります。

何よりもこのコースで学ぶことによって調理師免許を取得できることに加えて、和歌山県の食を発信できる「農業知識」「調理技術」を習得できることになります。授業では一流シェフから技術指導を受けられる授業も予定していると聞きました。

このことで意見を伝えました。

先月、下津女子高校が廃校になることから教育委員会を訪ねたことがあります。既に廃校は決定して結果が出ていることなので、存続を言うつもりはありませんでした。ただ同校の生徒実習のためにレストランでアルバイトをしている事例があり、それらの生徒の中で評価が高い人がいます。

そのレストランのオーナーは「生徒が成長していく姿を見ているので、この高校を廃校にすることは残念だと思います。頑張っている生徒と、生徒を教育している先生の今後が心配です。また調理師免許を取得できる高校は和歌山県内では下津女子高校だけなのでここが廃校になるのなら、他の高校で調理師資格が習得できるところをつくってください」と意見を頂戴していました。

調理師資格を習得するためには、実習のための機材をそろえる必要があり高額になることができない理由の一つだと思います。食と農業を学べる高校だからこそ実現できたものだと考えています。南部高校で調理師資格が取得できる新しいコースを設置してくれたことに感謝しています。

下津女子高校は海南市内から通学している生徒が少ないので「子どもが減少しているので市では無理です。県立で調理師資格が取れる高校があることが望ましい」という話もあったので、県立南部高校でコースを設けてくれたことは絶好のタイミングです。

下津女子高校は廃校が決定していることから、令和3年度の入学者が最後だったので、来年令和4年度に入学できる体制があることは歓迎すべきことです。ただまだこのことは知られていないと思うので、募集に関しては、県内はもとより全国に発信することをしてください。調理師資格を習得できるコースを設定したのだから、是非とも生徒を集めてください。そして下津女子高校にも調理師科目を教えられる専門の教師がいます。是非とも県教育委員会と連携を図って、よい学科にしてくれることを期待しています。是非とも、専門科目を学べる学科を持つ南部高校に生徒を呼び込んで下さい。

県立和歌山工業高校の生徒を採用したいと考えている企業はたくさんありますから、技術を学んだ生徒は就職に強いと思います。就職先を増やすことが生徒を集めるために必要なことですから、担当する先生と南部高校の新しい取り組みと挑戦を応援しています。

と伝えました。

意見交換の後、調理実習棟を見学させてもらいました。技術を習得するための設備環境と機材が揃えられており、そこに指導する先生がいます。技術力はこれからを生きるための力になるものです。生徒の皆さんの学びを応援しています。

その他
  • 二回目のワクチン接種を受けてきました。前回は右腕に注射したので、気分を変えて今回は左手に接種してきました。一回目の後は腕が重く感じるようになり、翌日は気怠さを感じました。今回に関して看護師さんから「熱が出るかもしれませんから、明日は運動を避けてゆっくりしてください」とアドバイスをいただきました。前回もそうでしたが、接種後の人に対して不安を与えないように親切に説明してくれています。注射をして終わりではなくて、待機している時間でのコミュニケーションが大事だと感じました。
  • 企業誘致に関するリモート会議を行いました。コロナ禍の難しさもありますが、早く前進させたいと考えて活動しています。