「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」定例会に出席しました。今回は記念事業の反省会と「紀の国わかやま文化祭2021」での勉強会と講演会の内容などの打ち合わせがテーマとなりました。
11月3日は故郷の偉人の勉強会、11月14日は講演会でこちらも故郷の偉人を顕彰する話をします。僕は「和歌山に宇宙を呼んだ男」の上野精一さんを現代の故郷の偉人に相応しい功績と志を伝えたいと考えています。記念事業を終えて一段落したところですが、事業計画はもう文化の秋に向かっています。
先日の8月21日の記念事業の感想として「和歌山県は最高の事業をしてくれました」「和歌山県良かったよ」「これで全国大会もできる力があることが分かりました」など皆さんの声を知らせてもらいました。
和歌山県内で活動をしている障がい者サッカーチームが「ブルーダイヤモンズ和歌山FC」です。時々、紀の川河川敷での練習を応援に行っているのですが、今回は同サッカーチームを応援しようと有志が練習場に集まりました。
今年、三重県で予定されていた「三重とこわか国体」と「三重とこわか大会」も中止になったので、チームとして目標にしていた大会参加は消えましたが、それでも練習は継続しています。
チームの森田吉城監督に話を伺うと「主な大会は感染症の影響で中止になっています。残念ですが今年は仕方のないことです。今年の秋の大会と来年に向けて練習を行っています」という話でした。
暑い中、練習場に集まってくれたのは「和歌山会議」「榎本建設」「片広会」の代表メンバーの皆さんです。発端は「和歌山会議」から「障がい者サッカーチームを支援する」と決めたことです。「和歌山会議」は毎月一回、会員が集まって「和歌山県のこと」を話し合っています。僕も会員なので数回に一度は「県政の現状と将来」などをテーマに説明を担当しています。これまで統合型リゾートや企業誘致、障がい者福祉や児童養護などの説明を行っています。
会員の皆さんは県政に関心を持ってくれていること、そして「育ててくれた、そして仕事をさせてもらっている和歌山県に貢献しよう」と会議の場で決定し、数か月に一度の割合で社会貢献活動を実施しています。これまで和歌山市内の児童養護施設、支援学校、作業所などを応援しています。
今回は暑い中、全国大会を目指して練習を継続している「ブルーダイヤモンズ和歌山FC」を応援しようと定例会で決定したことから、支援をすることになりました。森田監督と日を設定して集まることにしたところ、「社会貢献」と「弱者救済」を目的として活動している団体が賛同してくれることになったのです。
「ブルーダイヤモンズ和歌山FC」は現在約20人の選手が在席していて、毎週、日曜日が練習日です。近畿大会や全国大会にも出場している実力あるチームですが、知名度がないことや専用グラウンドがないなどの理由から「応援者が少ない」のです。障がい者スポーツを支援してくれる団体は少ないようなので練習や大会参加などの面で苦労しているのです。
例えば森田監督は練習場の草刈りを自分で行っています。専用の草刈り機を使っても約5時間もかかります。以前、大阪市内から練習試合のために来県してくれるチームがありました。その前日の夜の時間に監督が一人で草刈りを行ったのですが、終了したのは午後10時ごろになりました。夕方から草刈りを始めて5時間かけて、明日の練習試合が出来るように整備したのです。
その練習試合の応援に行ったので、きれいに草刈りをして整備されたグラウンドの状態の良さを監督に聞いたところ「昨夜、自分でやりました」という回答でした。ご存知の通り紀の川の河川敷は国土交通省が所有していて和歌山市が管理をしています。公有地のため制約があるのでグラウンドの整備、特に練習試合などの時の準備が大変なのです。
こんな状況を知っているので、和歌山会議のメンバーは気持ちよく「応援しよう」と決めてくれました。その支援の話が広がって今回、志を同じくする団体が集まったものです。
近畿大会や全国大会出場の目標がなくなりましたが、落胆することなく練習を行っている選手と、暑い中、汗を流しながら指導をしている監督とコーチの姿に感動することになりました。
「来年の全国大会出場を目指してください」「練習頑張って」などの声が飛び交いました。そして「私達の気持ちを届けました。私達はこれまで苦労してきましたが、ようやく仕事を通じて社会の一員として活動できるようになりました。仕事や会議の時に『社会に恩返しをしたい』と話し合っているので、ここには社会に貢献したいと思っているメンバーの気持ちが詰まっています」と話してくれました。
午後3時過ぎの暑いグラウンドでしたが、気持ちの良い時間となりました。気持ちの入った行動は心をまとめてくれる作用があります。私達はこれからもチームを応援していきます。