和歌山市岡公園に建立されている「陸奥宗光先生乃像」を磨くために、和歌山市が足場を組んでくれましたが、記念式典を終えたことから撤去することになりました。そこで撤去前にもう一度、銅像を磨こうと志を同じくする皆さんが集まり銅像磨きと心磨きを行いました。今後、このような機会は限りなくないと思いますので貴重な経験をさせていただいています。
そして外務省から寄贈された桜の木が切られてしまうような窃盗とも、反社会的とも言うべき犯行が行われたことから、和歌山市では大切な桜の木を柵で囲ってくれました。柵に入ってまで犯行を計画する人はいないと思うので、柵の設置と見回りなどによって今後の犯行を防止したいと考えています。
そして犯人に切られている桜から新しい芽が吹いてきました。力強く新芽を伸ばし成長している姿を見て「生命の息吹」を感じました。生命が生きるために新芽を伸ばして成長する姿を見て感動しました。犯人はこの新芽を見て何を想うのでしょうか。引け目を感じて犯行現場には近寄れないと思いますから、生命の力強さを見ることはないと思います。犯行に及んだ人は生命の成長する姿を見ることすらできないのです。本日、銅像と心を磨いてくれた皆さんとの人間力の差は開くばかりだと思います。
皆さんと銅像磨きをしながら「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」事務局長から陸奥宗光伯の功績の説明を行いました。また故郷の偉人の功績と志を受け継ぐ人が増えたことを嬉しく思います。
先週開催した「和歌山県誕生150年、和歌山市政130年、陸奥宗光先生乃像建立50周年」記念講演会の話になりました。「故郷の偉人の功績を知ることが出来たとても良い講演会でした」という話の後で僕の話をしてくれました。
Aさんは「片桐さんの閉会の挨拶には目が覚めました。特別な人ではない普通の人が歴史に残る功績を成し遂げたことを伝えてくれたことで、『私もやらなければ』と思いました。偉人が偉いことは分かっていますが、余りにも『凄い人だった』が強調されると『歴史上の人物に追いつけない』と思って自分を小さく思ってしまいます。自分が何をやっても『たいしたことではない』と思ってしまうと自信を失ってしまいます。片桐さんの『特別な人が偉大な功績を成し遂げたのではない』という言葉は、私達に自信を与えてくれるものでした。歴史に学ぶとは功績を称えるだけではなくて、悩み苦しんで功績を残した偉人の志に学ぶことだと思います。特別な人ではない私達が『できることをやる』ことが歴史を生きていることだと思います。記念講演会の最後に片桐さんの言葉を聞けたことは有益でした」と伝えてくれました。
またMさんは「片桐さんの言葉を聞いてハッとしました。龍馬も宗光も普通の人だと言ったことは凄いことですが、偉人の功績を志に変換して説明してくれたうえ、その志は先人達に引き継がれて現代に継承されていることを説明してくれたので『歴史は継続しているし生きている』ことが分かりました。偉人ができたことは私達にもできることだと思うようになりました。現在、取り組んでいる計画も実現できると信じられるようになり、毎日が楽しくなっています。結果として名前を刻むことを目指して行動しています。
言うことができる人はたくさんいますが、行動できる人は少ないのです。現代においても龍馬と宗光の言葉と行動力が必要です。和歌山県からその志を発信したいと考えています。全国から注目される和歌山県を実現させる覚悟です」と話してくれました。
閉会の挨拶を聴いてくれた皆さんが言葉に触発されて志にも行動にもつながっていることを嬉しく思います。しかも楽しみながら仕事をしていることは素晴らしいことです。
感染症を罹患した人に対して病床が不足しているから軽度の方には自宅療法を求めるという政策が採用されています。しかし感染者が自宅でいることは不安であり、容態が変化した時に直ちに医療行為が受けられないリスクがあります。そして感染原因の一つである家族間での感染が増加することになります。和歌山県は病床利用率が高くなっていますが、「和歌山県は自宅療養をさせない」ことを堅持することを要望します。
自宅療養への不安と危険性がありますから、感染した場合は「入院する」体制を継続すべきだと考えています。和歌山県では「令和3年9月1日から『東横INN JR和歌山駅東口』で宿泊療養を開始する」ことになっています。
対象となるのは、入院患者で発症後5日から7日が経過している患者で、無症状や軽症の場合に宿泊療養になります。このことで病床逼迫を防ぎたいと考えているのですが、感染者拡大を防止するための人の流れの制限を継続して求めると共に自宅療養はしないことも求めていきます。感染症から生命を守るために入院治療、病院や軽傷の場合のホテル療養は絶対に維持しなければなりません。
それでも無理なら「和歌山ビッグホエール」などの体育館施設を軽症者向けの臨時病床として設置することを提言していきます。福井県では福井市内の体育館に軽症者向け臨時病床を100床設置しています。和歌山県でとしても、医療崩壊を防止しつつ自宅療養を避けるためにも検討が必要なところまで逼迫しています。
医療ガバナンス研究所の上昌広理事長の言葉です。
臨時病床設置は、他の感染拡大地域でも取り入れるべきです。点在する自宅と異なり、病床が集中していることから、効率よく治療ができます。政府は自宅療養を打ち出す前に、体育館や展示会などのスペースを転用した臨時病床を推進していくべきです。海外では活用されています。
ということです。検討に値すると考えています。