本日の活動は、教育関係者、営業の仕事をしている方、洋菓子店店主、スタジオ経営者を訪ねて意見交換を行いました。大学生は人と会うこと自体が勉強になりますから、インターンシップに来ている期間は、極力人と会うことと和歌山県の将来につなげるために取り組んでいる活動を体験してもらうことで勉強の機会を作りたいと考えています。
教育関係者とは、学校教育の課題と取り組むべきことについて意見交換を行いました。学校教育は勉強と共に、集団生活や道徳などを学ぶこと、また社会で最も大事なことの一つであるコミュニケーション力を身に付けることが大切だと考えています。学力と協調性、そして社会に適応して伸びようとする力を身に付けることを目指すべきだと考えています。
教育関係者からは「議員さんと一緒に人と会うことは勉強になります。一緒にいるということは議員さんの分身でもあるので、会う人には礼儀をもってしっかりとした態度で接してください」とアドバイスをいただきました。
営業の仕事をしている方からは「何よりも挨拶が大事です。挨拶が出来ることが基本なので、誰に対しても謙虚に接してください。偉そうにしていると人は集まってきませんから、常に謙虚でいることです。私の会社では稲盛和夫さんの冊子をテキストにして学ぶ時間を持っています。当番制で担当の人が稲盛哲学を紹介した後に、聞いた人が意見を言っています。発表と意見を言うことの訓練になりますし、道徳は日本社会の基本なので人と会う時に役立ちます。
社会では謙虚でいることが大事なことだと思います。偉そうにしている人、言葉遣いが良くない人、上からの言葉を使う人などは歓迎されませんから人は離れていきます。挨拶が出来ること。謙虚でいること。そして礼儀正しいことが社会人として身に付けるべき能力です」とアドバイスをくれました。
洋菓子店店主は「友人や知り合い、このお店を大事に思ってくれる人が来てくれたら良いと思っています。大勢の人に来て欲しいとは思っていないのです。売り上げよりも人のつながりが大事なので小さなお店で良いと思っています。今日、片桐さんも来てくれましたし、良い人ばかり来店してくれました。大勢の人に来てもらうよりも、友人と『このお店のお菓子が食べたい』と思う人に来てもらえると良いのです。
お陰様で今日の雨天の日は良い人ばかりが来てくれています。先ほどのお客さんは、お店のマーク入りのシールを制作して持って来てくれました。『包装するために使ってください』ということです。お金を支払おうとしても受け取ってくれないのです。また玄関と店内のロゴマークはお客さんが制作して貼ってくれました。本当に良いお客さんに囲まれています。近所の店主の皆さんも親切で毎日のように来て励ましてくれるのですよ」と話してくれました。
この店主の謙虚さは大学生に伝わったと思います。
そしてスタジオ経営者です。「議員さんのインターンシップが出来る機会に恵まれたことに感謝しないとね。やりたくてもできないのだから、こんな幸運はないですよ。一緒にいられることが、どれだけ恵まれていることなのか理解しておいてください。だからしっかり勉強をしてください」と話してくれたのです。
人と会うことは勉強です。話を聞くことは勉強です。そして現場に出向くことも勉強ですから、机上の調べ物よりも現場で人と会うことや話をすることが人生で大事なことだと理解して欲しいと思います。
昨日、訪ねた技術者の言葉です。「情報はインターネットと答える若い人が多いけれど、インターネットの情報よりも人と会って得た情報の方に価値があり、最新のものが多いのです。インターネットの情報は古いですよ」とアドバイスがありました。大学生は「インターネットの情報は古いのですか」と反応がありました。インターネットの情報は蓄積されたものであり活用できますが、技術開発をしている人や専門家と会って聞く話の方が情報としては優れていると思います。直接聞く話と間接的な話で密度も空気感も違いますから、後にレポートを書くことや、報告書を仕上げるためには人と会って聞いた情報が不可欠です。インターネットから拾った情報を基にしてレポートを書いても面白さがありません。自分が経験していないことや直接の情報ではないからです。調べ物をするのは役立ちますが、レポートや報告書として仕上げるためには現場に行くこと、人に会うことが不可欠なのです。
夕方から二つのZOOM会議に参加しました。一つは関西議員団会議幹事会、もうひとつが和歌山ゴールドライオンズクラブ会則例会です。感染症拡大のため集まらないでリモート会議として実施したものです。急激な感染拡大に危機と危険性を感じています。