南樺太の歴史を知っておくことは日本人として大事なことだと思います。それを知るための材料として映画「氷雪の門」がお勧めです。真岡郵便局の9人の乙女の歴史の物語は戦争と侵略、そして国を護る使命について考えさせられます。何度観ても感動させられます。
その9人の乙女の物語を「日本テレビ開局55年」のスペシャルドラマ「霧の火」として放送されていたことを知りました。昭和20年8月20日に南樺太で命を絶った乙女達の物語を読売テレビがドラマ化していたのです。「是非、観てください」とこのDVDをいただきました。
毎年、「氷雪の門」の物語を伝えるために稚内公園を訪問していることから、このDVDを紹介してもらいました。行動と情報発信が次なる情報を運んでくれることになります。
また映画「氷雪の門」の撮影当時は助監督だった、新城卓映画監督のメッセージも読ませてもらいました。その当時、和歌山県民文化会館で毎年「氷雪の門」の上映会を実施していた時に来県して、舞台挨拶をしてくれたそうです。その時のメッセージが残っているのです。行動した結果、挨拶の言葉はずっと残るもので、後々の世の人に届けられることになります。行動の記録と思いは残さなければならないと強く感じるものです。
監督は「この映画はノンフィクションなんですね。つまり史実なんです。映画を作る人間というものは、何かメッセージ性を持って、何かを訴えたいと思っているのは事実です」と歴史で起きた事実であることを伝えています。
監督は沖縄県出身なので、第二次大戦の時に起きた沖縄での戦いは知っていたのですが、南樺太の歴史は映画撮影の前まで「知らなかった」と聞きました。でも知った限りは史実としての歴史を伝えること、知ってもらうこと、そして後の世の人に伝えてもらうことを願っていると思います。「映画作りは議会に似ているなぁ」と思いました。
県政は、皆さんからの意見や要望、知り得たことやあるべき姿を予見して、事実をあるべき姿に近づけていく、乖離を少なくしていくために提言と行動をしていくことです。知り得た事実や思いを埋もれさせないことを目指しているわけです。そして県議会での発言は公式記録として永く残るものなので、後の世の人が県政の課題を研究する時に議事録を探して読むことになります。平成から令和の時代の和歌山県議会において「こんな議論が交わされていたのか」と知ることになります。それが土台となって議論と県土の発展は進んでいくことになります。つまり現在の議会活動は将来の土台を築いているとも言えます。
ですから県議会で議論をしない、記録にならないようなことでは県政は発展しないのです。本会議で議員と知事など責任者が質疑と議論を交わして「現在」の課題を解決に向かわせて、将来の発展につなげていくことが議会ですが、もう一つの役割は公式記録として残ることです。議会の公式記録は後世に引き継がれますから、現代の議員の問題意識と解決しようとする意思、議員の資質や現代の和歌山県が将来の和歌山県においてどんな意味があった時代なのか検証できることになります。
昭和の県議会の公式記録を我々が読んで参考にしているようなものです。残されていないものを参考にすることは出来ません。発言した記録があること、記事や冊子が残されていることは後の世の人にとっての財産だと思います。歴史は常に発展していくものですから、過去の記録、特に発言や考え方の記録はとても大事です。
「氷雪の門」の映画や記録をいただいたことから県議会の現在と将来に亘る使命を再認識できました。発言と行動を記録することで将来に結び付けられるということです。発言しない、行動しないのは論外ですが、やったことを記録して伝えることも大事なことです。
平成から令和の時代の和歌山県では「こんなことが行われていた」「今の時代につながる礎を築いてくれた時代だったんだ」と思ってもらえるような発言と行動を心掛けたいと思います。
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