活動報告・レポート
2021年8月2日(月)
企業誘致と受け皿
企業誘致と受け皿

企業誘致に関して協議を行いました。和歌山市の現状と将来を考えると、企業に進出してもらうことは市の発展のための絶対条件です。人口が減少していくことや高齢社会を迎えることは議論の余地がない未来なので、どのように回避すべきかを考えて実行することが求められていることです。近未来は確かな確率で見えているので、それを回避するためにすべきことは企業誘致が絶対です。
しかも基幹産業または世界が求めているハイテク企業など、その一社が来ることで裾野が広がる企業であり、地元企業に参画できる産業が理想です。多くの地方自治体が求めているので、和歌山県に誘致することは「夢物語」と思っている人がいますが「夢物語」と思うと行動はしなくなります。
そして「和歌山県では無理、無理」と言う人もいますが、最初から諦めている人に言うことはありませんし、「無理」な理由は自分が本気で行動した経験がないので経験則から「無理」と決めているのです。

自分の経験で無理だったとしても、他の人がやって無理だとは限りません。何故なら、行動力や考え方、人脈、そしてどこまで真剣に真摯にやっているかによって、関わる人の動きも進み方も全く違うからです。
「企業誘致」は定型的な言葉ですが、関わる人によって進め方も対象となる企業も人脈も、そして関係者の本気度も熱量も全く違うので、結果は違ったものになるのです。これまで駄目だっただとか、自分がやってもうまく行かなかったからと言って、今後もダメな理由にはなりません。

また社会の要請も違いますから、時代に応じた勘所やセンス、そして仕掛けも必要です。勘所とセンスは身に付いたものでどうしようもないので、それはその人に任せる以外にないのです。

現代社会の要請を列挙してみると、「カーボンニュートラル」「RE100」「水素」「電気」「ハイテク」「デジタルデータ」「人工衛星」「ビジネスジェット」「外国語」「自由貿易」「金融」などがあると思います。その要請に応えられる受け皿を作り、誘致に務めることが結果を出すために必要な動きです。これらを無視して企業誘致がうまく行くことはありませんから、できる人が集まって仕掛けて整えることが必要なことです。

そして企業誘致の推進力はお互いの信頼関係にあります。それぞれの役割は違うことから、そのつなぎ目のところで見解の相違が生まれますが、前後の人を信じて進めることが大事なポイントです。当たり前のことですが、私達は結果を出すために行動しており、結果が出るまで結果は分かりません。結果が分からないことに取り組んでいるのですから、前後の人を信頼して進めること以外に結果を出す方法はありません。
仕事を進めているプロセスにおいて、役割分担をしている場合、どうしてもその先が分からないことがあるので、そこは信頼関係に基づいて進めることです。仕事の先が見通せないと人は不安になりますが、不安が生じると推進力は減衰しますから結果が出ないことになります。

結果が出なかった場合「あの時、止めて良かった」と思うことがありますが、「あの時、止めたから結果が出なかった」とも言えます。結果が出なかったことに納得するのではなくて、やるべきことをやって見通せないかもしれない結果を誕生させるべきです。

経験のある大人が集まって協議を行い、方針を決め行動を続けています。誰も「無理だ」と思っていませんし「やれる」と思って役割分担をしています。昨日も今日も同じ気持ちで取り組んでいるので、結果を出せる日はもう直ぐだと信じています。

簡単なことはない

アジアの市場が求めているものの一つに、子ども向けのモノと高齢社会に対応したモノがあります。自由貿易と言っても必要なモノをマッチさせることは意外と難しいのです。それは「その製品があることを知らない」ので受給を確実に一致させることは難しいからです。情報化社会、インターネット社会ですが、知らないモノを見つけることは簡単なことではありません。そんな時は人が集まることが大事なことです。人が集まって意見交換することで、知らないモノを見つけることができるのです。

あるものをつなげることで新しいことが起きるのです。でもこれが難しいので、会って話をして企画書を作って、実物を見て現地に精通した人と連携するのです。

「簡単なことはない」を前提として焦らずに進めたいものです。