活動報告・レポート
2021年8月1日(日)
新戦争論
新戦争論
新戦争論

元自衛隊で毎月の勉強会である「令和会」の主宰者のOさんを訪ねて意見交換を行いました。「令和会」では「平和」「外交」「防衛」「安全保障」「わが国の歴史」などをテーマに、会員が講師を務めて学んでいます。

会員の皆さんに共通しているのは読書家で、たくさんの本を読んで勉強しています。読書で共通する著者もいれば知らない著者もいますから、著者を教えてもらうことは次の勉強の機会になるものです。
その中で勉強になると考える共通の著者の一人が小室直樹氏です。その名を轟かしたのが「ソビエト帝国の崩壊」で、冷戦時代の強国のソ連が、論理的に崩壊することを論じていたことで話題となりました。当時、ソ連が崩壊するなんて誰も予想していなかったと思いますが、予言していたのです。日本の歴史、世界の歴史、憲法から数学まで、幅広い先見性に満ちた考え方は学びになるものです。

そこで「令和会」での話し合いの時に「小室直樹さんの著書の大半は読んでいますが『新戦争論』は入手できなくて読んでいないのですよ」と言ったところ、「私は持っていますからお貸ししますよ。絶版になっているので、今では入手困難ですからね」と答えてくれたので、今回、訪ねたものです。「片桐さんと話したかったのですよ」と言ってくれたので、約2時間、意見交換を行ったものです。
「国家に意思と能力が揃うと侵略できる条件となる」ことも伝えてくれました。トップが攻める意思を持ち武器を揃える動きがあると、侵略に向かうと予測して備えるべきだと言うことです。
外交と防衛には情報収集能力と推理力が求められるのです。

これは外交や防衛以外にも通用することだと思います。意思と能力があるところはトップを目指せる可能性がありますが、どちらかが欠けると駆け上る力がないと見るべきです。戦争論とは戦うために物心両面で備えをすることが条件であると伝えていますが、これは戦争の法則だけを言っているのではなくて企業の国際競争や外交にも通用するものだと思います。
戦争は絶対に起こしてはならないモノなので戦争という言葉に敏感になりますが、戦争に至る条件や人の心理を理解しておかなければ、戦争に向かう空気を感じないことや危ない道を進むことを止められなくなります。平和のための鉄則を学ぶことは大事なことですが、戦争に向かう鉄則を学ぶことは戦争を起こさないために大事なことです。
「私達は自国を大事に思っているだけで、他の国のことをとやかく思っていません。その国の人にとっての母国を大事に思うことは当然のことなので、相手国の人が真の愛国者であれば、日本のことを悪く言うことはありません。私は日本を大事に思っている愛国者ですから、相手国の人も同じである、そう信じています」と話してくれた方の話を思い出しました。

この国を平和な国に築き上げたと思うなら戦争を望むはずはありません。平和のために戦争論を学ぶことは大事なことだと視野を広げて考えたいものです。

その他
    「夕海ゆう」さんのコンサート
  • 歌手の「夕海ゆう」さんのコンサートに行ってきました。今日のコンサートで一時、活動を休止するため、近々では最後のコンサートとなるものでした。「感染症に負けないで日常を元気に行こう」のメッセージを受け取りました。年内には活動を再開してくれると思いますので、つかの間の休息を楽しんでください。
  • 友人のお店を訪ねて和歌山県の飲食店に向けての「協力金」の申請書を渡し説明しました。「感染症拡大と共に、またお客さんが少なくなってきました。第五波に備えるため活用したいと思います」と答えてくれました。